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Serious Games Summit GDC 関連記事まとめ

 今年のGDCも盛況のうちに終了したようです(参加者の皆さまおつかれさまでした)。最初の2日間で開催された「シリアスゲームサミットGDC」の模様を紹介する記事が、各ゲーム情報サイトや海外のシリアスゲームブログに掲載されています。今年もライターの皆さんやシリアスゲームブロガー各位がいい記事を書いてくださってますので、順不同で一覧にまとめてみました。
Game Developers Conference 2008が米国サンフランシスコにて開催(GameWatch)
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20080219/gdc_01.htm
“Serious Games Summit”レポート:シリアスゲーム情勢を通して見る、世界の中の日本(GameWatch)
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20080220/sg.htm
東大研究員がシリアスゲームの現状を報告、”本当のシリアスゲーム”を見抜くために(ファミ通.com)
http://www.famitsu.com/game/news/1213712_1124.html
シリアスゲームの現場で奮闘するElectronic Arts(4Gamer.net)
http://www.4gamer.net/games/047/G004713/20080219041/
以下、英語のシリアスゲームサミット記事と、Wii Fitなど、興味深かったGDC関連記事です。
SGS Keynote: Sawyer, Smith On Serious Gaming For Life (Gamasutra)
http://www.gamasutra.com/gdc2008/index.php?id=17445
SGS: Djordjevich Talks Disaster Recover With GroundTruth (Gamasutra)
http://www.gamasutra.com/gdc2008/index.php?id=17509
SGS: Microsoft ESP: Taking Flight Simulator From Game To Serious Game(Gamasutra)
http://www.gamasutra.com/gdc2008/index.php?id=17494
SGS: The News Game: Using Neverwinter Nights To Teach Journalism(Gamasutra)
http://www.gamasutra.com/gdc2008/index.php?id=17481
SGS: Video Games To Build And Retain A TV Audience (Gamasutra)
http://www.gamasutra.com/gdc2008/index.php?id=17473
GDC ’08: EA takes games seriously(Gamespot)
http://www.gamespot.com/news/6186239.html
GDC 2008: Out of the Box, EA Fuels New Ideas with Madden and Sims Titles(Watercoolergames)
http://www.watercoolergames.org/archives/000893.shtml
以下はシリアスゲームサミットではないですが、関連して面白かった記事を。
任天堂のネットワークのキーマンが語るWiiメニューの企画、デザイン、Wiiウェア(ファミ通.com)
http://www.famitsu.com/game/news/1213817_1124.html
宮本茂氏の”ちゃぶ台返し”も…… “『Wii Fit』誕生物語”(ファミ通.com)
http://www.famitsu.com/game/news/1213735_1124.html
“Game God”、Sid Meierが語るゲームデザイン哲学(GameWatch)
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20080221/sid.htm
GDC恒例(?)の「Spore」セッションが開催。今回の議題はコンテンツの共有について(4Gamers.net)
http://www.4gamer.net/games/020/G002026/20080222064/
MMOG界の伝道師ラフ・コスター氏が語る「理想の窓」(4Gamers.net)
http://www.4gamer.net/games/047/G004713/20080219023/
GDC 2008: Wii Fit, Creating a Brand New Interface for the Home Console(Watercoolergames)
http://www.watercoolergames.org/archives/000895.shtml

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シリアスゲームサミット関連記事

 GDC内で開催されたシリアスゲームサミットも盛況のうちに終了しました。詳細レポートはあらためてということで、今回は関連記事をご紹介します。
スクウェア・エニックスの乙部氏、GDCでシリアスゲームの重要性を強調(CNET)
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20344735,00.htm
手術はゲームのうまい医者にまかせたい!? 進んできた「シリアスゲーム」研究(Nikkei IT Plus)
http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=MMITew000009032007
サンフランシスコにてGame Developers Conference 2007が開催(Impress Game Watch)
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20070306/gdc2007.htm
GDC: Square Enix Shows Its Serious Side(Serious Games Sourse)(英語)
http://seriousgamessource.com/item.php?story=12989
GDC: SJ Klein Asks For Serious OLPC Content(Serious Games Sourse)(英語)
http://seriousgamessource.com/item.php?story=13017
GDC 07: Games need to get serious(GameSpot)(英語)
http://www.gamespot.com/events/gdc07/story.html?sid=6166803

「シリアスゲーム・プロジェクトのための正しいスタジオ選びと仕事の進め方」

シリアスゲームサミットDC2006で、ゲーム開発者のトム・スローパー氏が講演を行いました。Serious Game Source記事を紹介します。
トム・スローパー氏の連載(IGDAj)
>>>この記事のまとめ
「シリアスゲーム・プロジェクトのための正しいスタジオ選びと仕事の進め方」
– Serious Games Summit DC 2006、トム・スローパー氏の講演
– Jill Duffy (ジル・ダフィー)
 ゲーム開発について、トム・スローパーは「知って」いる。彼は1980年以前からコンピューターゲーム産業で働いていた。そして現在もこの業界にいるということが彼のビジネスセンスを証明している。彼の会社であるスペラローマ・プロダクションでは、スローパーががどのようなタイプのプロジェクトで働くかについて柔軟に決めることができ、彼はコンサルタントの仕事もしている。彼は、最近アリントンで10月30-31に開催されたSerious Games Summit D.C.でゲーム開発者と働く際、彼らに何を期待すればいいのか、どうすれば開発が成功するかについて語った。
 「シリアスゲーム・プロジェクトのための正しいスタジオ選びと仕事の進め方」と題したスローパーの講演には、ベテランのゲーム開発者よりもシリアスゲームのアイディアの発案家が多く参加した。多くの出席者にはすでにゲームのアイディアがあり、多くはどのように配布するべきかを知っていたし、すでに資金を得ている人々もいた。しかし過去にゲーム開発者と働いたことがある人々は少なく、自分たちのプロジェクトをスタジオに任せたはどういうことになるのかを彼らは知りたがっていた。

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シリアスゲームサミットGDCレポート

 RBB Todayに寄稿した今回のシリアスゲームサミットレポートが掲載されました。
GDC2006 シリアスゲームサミットレポート(RBB Today)
http://www.rbbtoday.com/column/seriousgames/20060404/
 このコラムでは、今回のセッションの中からいくつかをピックアップしてレポートして、全体的な傾向を総括して、日本のシリアスゲームの状況にも少し触れています。

シリアスゲームサミットDCダイジェスト

 シリアスゲームサミットGDCの開催まであと2週間を切りました。参加される方向けの予習をかねて、昨年10月に行なわれたシリアスゲームサミットDCから、3つのセッションの模様をダイジェストでご紹介します。
1.ヘルスケアと森林管理−ハーフライフ2:シリアスゲームモディング
ティム・ホルト (オレゴン州立大学リサーチアシスタント)
2.フードフォースによって飢餓と闘う国連
ジャスティン・ロシェ (国連世界食料計画、プログラムマネージャー)
3.ハズマット:ホットゾーン−ファーストパーソン・レスポンダー・ゲーミング
ジェッシー・シェル(カーネギーメロン大学エンターテイメントテクノロジーセンター)他

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GLSカンファレンスレポート

 ゲームと学習、社会の関わりをテーマにした学術会議、GLS(Game+Learning+Society)カンファレンスが、ウィスコンシン州の州都マディソン、モノナテラスカンファレンスセンターにおいて2005年6月23、24日の二日間にわたり開催された。
 セッションはシンポジウム、プレゼンテーション、ワークショップの形式で計32セッション実施された。各セッションには「大学や高校の教室でのゲーム活用事例」「ユーザーが主導する変化」「教育とゲーム、教育におけるゲーム」「ゲームデザインイノベーション」「ゲームと学習とアイデンティティ」「ゲームと認知の理論」「ゲームの効果」といったテーマが設定され、そのテーマへの理解を深める内容の発表がそれぞれ行われた。ポスターセッション会場では、20の研究、開発事例が実際に体験できるデモとともに展示発表された。

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シリアスゲームサミットGDC2005 (8)

ジムとゲームで遊ぼう: COTSゲームに含まれる重要な学習の実演
Dr. James Paul Gee
ジェームズ・ジー博士はウィスコンシン大学の教授で、これまでに言語学、心理学、教育学などの分野で優れた研究成果をあげてきた。彼の近著「What Video Games Have to Teach Us About Learning and Literacy (2003)」では、ビデオゲームによってどのような学習や新たなリテラシー習得が起こっているかを語っている。このセッションでは、ジー教授が市販ゲームを実演しながら、ゲームの過程でどのような学びが起こっているかを解説した。以下、プレゼンテーション要旨。

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シリアスゲームサミットGDC2005 (7)

オンラインゲーム世界とシリアスゲーム
Dr. Edward Castronova
インディアナ大学のエドワード・カストロノバ準教授は、オンラインゲーム世界の経済活動研究の第一人者の一人である。このセッションでカストロノバ博士は、オンラインゲーム世界におけるプレイヤーの活動とシリアスゲームの接点について語った。以下、プレゼンテーション要旨。
オンラインゲームの世界は、リアルでは普通の人が素晴らしい身体を持った状態である。
リアルとバーチャルの違い:オンラインゲーム世界ではリアルな経済活動が行なわれている。eBayなどのオークションサイトではオンラインゲームのアイテムが売買されており、為替の売買のようなリアルな経済の実態となんら変わりはない。

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シリアスゲームサミットGDC2005 (6)

全般的測定によるゲームの教育訓練効果と費用対効果の確保
Dr. Michael Stiso
 教育訓練へのゲーム利用において、効果測定は重要であるが、適切な形で効果測定を行なうことはとても難しい。後づけの測定ではなく、開発段階で学習目標と想定される成果を設定し、その測定方法を含めてデザインしておくことが重要である。ゲーム利用によって期待される効果は学習効果と費用対効果の向上であるが、カイシステムズ社のマイケル・スティソ博士はその測定の考え方と方法を紹介した。以下、プレゼンテーションの要旨。
キーポイント:
1. シリアスゲームの利用によって、シミュレータなどを使った大掛かりな教育訓練よりも大幅にコストを抑えることができる
2. しかし、シリアスゲーム利用によって訓練効果が高くならなければ、費用対効果が高くはなりえない
3. 訓練効果の有無とは、訓練を受ける側が必要とするものを教えているかどうかである

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シリアスゲームサミットGDC2005 (5)

教育現場でのCOTS(市販製品)ゲーム利用状況の調査
John Kirriemuir
Kirriemuir氏は、イギリスにおける市販ゲームの学校教育利用に関する調査を2001年から継続して行なっている。今回の発表は、2005年度版調査の中間報告として行なわれた。この調査では、いわゆるエデュテイメントゲームは対象とせず、あくまでエンターテイメント用の市販ゲームが学校教育・学習で活用される事例を対象とし、それらの市販ゲームが教育にいかに活用され、どのような可能性を持っているかを示すことを調査目的としている。今回の調査の現時点での結論は次のようなものである。
1. ゲームの学校教育での利用は増加している。
2. ゲームを教室で利用している教師はその実践状況について喜んで語る。その同僚も否定的ではなく、むしろその活動を関心を持って注目している
3. すべての教師は、自身がゲームプレイヤーというわけではない
4. 教師達はゲームをゲームとしてみるというよりは、ホワイトボードなどと同じツールとみなしている。そしてそのツールがいかに教育・学習の役に立つかという興味を持っている。
5. 利用されるゲームは幅広く、タイクーンゲームやダンスゲームをはじめ、よりユニークなゲームが使われている。
6. 先端を行く教師達は、さらにゲームを利用していくことに興味を持っているが、そのための予算の確保が最大の障壁となっている。

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