投稿者「tfuji」のアーカイブ

日経キッズプラスで「ゲームと子ども」の特集

 先日発売された、日経キッズプラス8月号の特集「ゲーム・テレビとうまく付き合う」の記事で、代表の藤本が取材を受けて「テレビゲーム教育論」に関連して「よいゲームとの付き合い方」についてコメントをしています。書店等で見かけたらご覧ください。

「サイレントヒル」のTakayoshi Sato氏、シリアスゲームについて語る

 元コナミのCGデザイナーとして「サイレントヒル」を手がけ、その後EAを経て現在はシリアスゲーム開発会社のVirtual Heroesで活動している佐藤隆善氏が、Tales of Tales のインタビュー記事の中でこれまでのデザイン活動について語り、シリアスゲームについてもコメントしています。
Tales of Tales Interview with Takayoshi Sato (イントロ)
Tales of Tales Interview with Takayoshi Sato (本文)
 記事の中で佐藤氏は、ゲームが同じようなものばかりになって、デザイナーは同じようなゲームにきれいなビジュアルを付け替えるだけのような役割になりつつあると感じる中でシリアスゲームと出会い、「シリアスゲームはまだ生まれたばかりなので、将来の可能性を求めるのにとてもよい場所だと思いました」とシリアスゲーム開発に活動のフィールドを移した経緯を語っています。そしてこれまでにコナミやEAで関ってきた大規模ゲーム開発とは異なる、小規模予算で求められる成果も異なるシリアスゲーム開発のプロジェクトで、アートディレクターの役割とともに自らアートワークを手がける機会を楽しんでいるそうです。
 佐藤氏の個人ウェブサイトで、佐藤氏がVirtual Heroesで最近手がけたアートワークが紹介されています。同社の医療教育シミュレーションやヒルトン・ガーデン・インの従業員教育シミュレーションのアートワークなど、同社製品のビジュアル面のクオリティを高めるのに佐藤氏が活躍している様子が伺えます。
Sato| Works.com
http://www.satoworks.com/
Virtual Heroesで手がけた作品紹介
http://www.satoworks.com/after2005.html

Games for Health 研究補助金採択プロジェクトの発表

 ロバート・ウッド・ジョンソン財団が公募していたGames for Health研究プロジェクトで採択された12の研究プロジェクトが先月末に発表されました。
Discovering How Video Games Can Motivate Healthy Behaviors: More Than $2 Million Awarded to 12 Research Teams (Robert Wood Johnson Foundation)
http://www.rwjf.org/pr/product.jsp?id=30932
 この研究プロジェクトは、ヘルスケア関連のシリアスゲームの実証研究を行う研究者と開発者のプロジェクトチームを対象に、同財団より総額約200万ドル(約2億1000万円)規模の研究補助金が提供されて行われるものです。この分野の研究者として知られるカリフォルニア大学サンタバーバラ校のDr. Debra Liebermanがまとめ役となり、全米の研究機関から申請された112件の中から選ばれた12の研究プロジェクトにそれぞれ最大20万ドル(約2100万円)の研究資金が提供され、1〜2年間かけて研究が進められます。
 採択されたのは下記の12件の研究プロジェクトです。発表資料を抄訳して研究の概要をご紹介します。

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Games for Health 紹介ビデオ最新版

 Games for Health 紹介ビデオの最新版がYouTubeで公開されました。このビデオでは、エクサゲーミング、医療教育シミュレーション、患者向け学習ゲームなど、主要製品やプロジェクトが紹介されています。
Games for Health Video 2008 Part 1

Games for Health Video 2008 Part 2

英国の大学でのセカンドライフ利用動向

 英国の大学でセカンドライフがどれくらい利用されているかを調査したレポート「Spring 2008 Snapshot of United Kingdom (UK) Higher and Further Education Developments in Second Life」が公表されました。
 この調査は、Eduserv Foundationがスポンサーとなり、John Kirriemuir氏が調査したものです。(Kirriemuir氏は以前、英国の学校教育におけるエンターテインメントゲーム利用動向調査を行っています。)
 レポートによると、英国の大学でセカンドライフを利用する取り組みは、2007年9月の前回調査の時点よりも増加しており、およそ75%の大学において、全学レベル、学部レベル、教員個人レベルのいずれかで、何らかのセカンドライフが利用されているそうです。利用用途は、授業での利用、研究活動、学生の創作活動など多岐にわたっています。
 実際に何かを作って共有でき、グループでの共同活動ができる環境がセカンドライフを利用するメリットと考えられており、参加型の新しい学習活動の環境として英国の各大学からの関心が集まっています。
 また、セカンドライフ内での開発の専門知識を持った外部の開発者と行うプロジェクトが増えてきている一方で、セカンドライフを利用することによる教育効果の測定、評価まで踏み込んだ取り組みはまだ多くないことが示されています。管理者側の課題として、セカンドライフ利用に適したネットワーク環境の提供、設備面の改善やメンテナンス、活動資金や開発時間の確保といったことがあげられています。
このレポートはEduserv Foundationのリンクからダウンロードできます。
「Spring 2008 Snapshot of United Kingdom (UK) Higher and Further Education Developments in Second Life」レポート全文(PDF)
(ソース:New report finds most UK universities use SL (SLNN.com))

UbisoftがDS禁煙ゲームを開発

 大手ゲーム会社のUbisoft が「My Health Coach: The Easyway to Stop Smoking」というタイトルの禁煙支援のためのDSソフトを今年11月に発売すると発表し、海外の各ゲーム情報サイトで報じられています。
Ubidays 08: Stop Smoking coming to the DS, rated ages 3 and up (Destructoid.com)
 ベストセラーとなっている禁煙指南書の著者、Allen Carr氏の監修でCarr氏の禁煙メソッドをDS版にアレンジしたものだそうです。禁煙メソッドをベースとした15種類のゲームが含まれているとのこと。任天堂が川島隆太教授のベストセラー書籍を元に「脳トレ」を出して大ブレイクしたことは海外でも知れ渡っており、この流れを当然意識しての動きなのだろうと思います。

Serious Games Sourceで日本の動向紹介

 Games for Health カンファレンスの日本動向紹介セッションの内容が、海外のシリアスゲーム情報サイトのSerious Games Sourceで取り上げられました。
GFH: The ‘Overheated’ State Of DS Learning Games In Japan(Serious Games Source)
http://www.seriousgamessource.com/item.php?story=18596
 今回の藤本セッションでは、日本のゲームズ・フォー・ヘルス関連のゲーム会社各社の取り組みやニンテンドーDS市場の学習・実用系タイトルの販売状況、DSの健康関連タイトルの紹介などを行いました。ナムコと早稲田大学河合研究室のゲームの処方箋プロジェクトから「99のなみだ」の商品開発につながった話や、ナムコが長年取り組んでいるリハビリテインメントマシンの開発、SGラボの子どもの事故防止学習ソフトなど、セッションで取り上げた国内各社の取り組みについて記事で紹介されています。
 今回発表内容を記事にしてもらえたのは、発表資料をきっちりまとめて公開しておいたことが大きいのかなと思います。ただ、取り上げた事例に関する翻訳は海外で知られている翻訳がないところは意訳したところが多く、タイトル名などに間違いもあるかと思います。それとセッション内での拙い説明もあいまって、事実と違う形で紹介されているところもあります(デジタルコンテンツ協会のシリアスゲームの動向調査報告書が2007年発行と紹介されてたり)。事例の内容等についてもその懸念がありますので、もし何か誤りなどあってご迷惑をおかけすることなどございましたらお詫びいたします(>ご関係者の皆さま)。
 この記事のように、今回の発表を行ったことで日本のゲーム会社各社や研究機関で行われている取り組みへの海外の人々からの関心を呼び、日本のこの分野の発展に少しでも貢献できればうれしい限りです。

Games for Health 2008 レポート:まとめ

 ここまで5回にわたって今回のGames ffor Health カンファレンスの模様をレポートしてきました。レポート最終回として、今回のカンファレンスのポイントをまとめたいと思います。
 今回のカンファレンスでは、前回までと比較して次のような点が特徴的でした。
・規模の拡大
・大手保険会社の参入と一般層への普及
・個別テーマの具体化
・成功事例の共有と発展
・従来の取り組みとの合流

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Games for Health 2008 レポート:医療教育シミュレーション・仮想世界編

 Games for Health 2008 レポート、今回は医療教育に利用されるシミュレーション、仮想世界についてのセッションの模様をご紹介します。
 今回のカンファレンスでは、医療教育シミュレーション、仮想世界のシミュレーション用途での利用をテーマとしたセッションが数件行われました。特に仮想世界については、カンファレンス開催前日のプレカンファレンスで一日ワークショップも行われました。

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Games for Health 2008 レポート:リハビリ・アクセシビリティ編

 Games for Health 2008 レポート、今回はリハビリゲームとアクセシビリティ編です。
 先日ご紹介したMSNBCのニュースでも取り上げられているように、Wiiを利用したリハビリを「WiiHab」と呼んで話題にする動きが広まりつつあるようです。今回のカンファレンスでは、Red Hill Studiosとカリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究者たちが開発中のパーキンソン病患者のリハビリ用ツール、PDwiiについてのセッションがありました。

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