来月、9月11-12日に英国コベントリー大学で、仮想世界研究をテーマとした国際カンファレンス「Serious Virtual Worlds’08」が開催されます。
このカンファレンスでは、仮想世界の教育的、社会的用途での利用研究に関する発表が行われます。主催のコベントリー大学 Serious Games Institute では、セカンドライフやOLIVEプラットフォームなどの仮想世界の応用に関する産学連携プロジェクトを進めており、それらのプロジェクトの活動状況もこのカンファレンスで報告されるようです。SGI は英国さらに欧州の仮想世界研究の主要拠点となっており、この分野の研究に関する情報発信を活発に行っています。
開催概要等詳細はこちら。
http://www.seriousvirtualworlds.net/
投稿者「tfuji」のアーカイブ
最近のシリアスゲーム関連書紹介(3)
引き続きシリアスゲーム関連書紹介、最終回の今回は、よりシリアスゲーム開発者向けの本2冊と、一番最近に出た学術書1冊をご紹介します。
「Persuasive Games: The Expressive Power of Videogames」、「Story and Simulations for Serious Games: Tales from the Trenches」、「Serious Educational Games: From Theory to Practice」、の3冊です。
最近のシリアスゲーム関連書紹介(2)
シリアスゲーム関連書紹介、前回に引き続き、今回も学術系です。
この2年でゲームの教育利用に関するハンドブックが続けて3冊出版されました。今回はそれらの3冊、「Games And Simulations in Online Learning: Research And Development Frameworks」、「The Design and Use of Simulation Computer Games in Education」、「Computer Games and Team and Individual Learning、をご紹介します。
最近のシリアスゲーム関連書紹介(1)
ここ数年の間に、学術系・開発系シリアスゲーム関連書の洋書が数冊出版されています。しばらくご紹介していなかったので、全3回に分けてまとめてご紹介します。
今回は、学術系の方から、「Good Video Games + Good Learning」、「How Computer Games Help Children Learn」、「Educational Potential of Computer Games」、の3冊をご紹介します。
マイクロソフトの環境ゲーム開発コンテスト結果発表
先日、マイクロソフト主催の学生コンテスト「Imagine Cup 2008」の結果が発表されました。
世界100ヶ国以上、20万人以上の学生がエントリーし、ソフトウェアデザイン、ゲーム開発、プログラミング競争など9つの部門で環境を問題をテーマとした開発コンテストが行われました。今回パリで行われた最終審査に残ったのは370人、124チーム、世界61ヶ国からの学生たちで、各部門の入賞チームが選考、表彰されました。
その中のゲーム開発部門は、環境問題をテーマにXNA Game Studio Expressを利用してゲーム開発に取り組むというもので、下記の3チームが入賞しました。
第1位::Team Mother Gaia Studio(ブラジル)
第2位: Team Drunk Puppy Productions(ベルギー)
第3位:Team GOMZ(韓国)
このコンテストでは毎年社会問題の解決のための開発をテーマに掲げており、来年のテーマは「世界が直面している最も深刻な問題の解決」のためのソフトウェア開発・作品制作で、大会はカイロで開催されます。審査基準や応募方法の詳細は8月15日より告知されるそうです(ソフトウェアデザイン部門は公開中)。ソフトウェア開発やアート専攻の学生の皆さんはぜひチャレンジされてみてはいかがでしょうか。
Imagine Cup 2008 結果詳細
米国で最も売れたゲームタイトルトップ10
前のエントリーでヨーロッパで売れているゲームタイトルのランキングをご紹介しましたが、米国で売れているゲームタイトルランキングもForbes.comで記事が出ていたのでついでにご紹介します。
このランキングは、コンソール機、PCなどすべて含んだ過去15年間のセールスデータ(NPD Group提供)に基づいた総合セールスランキングとのことです。また、USマーケットとあるので、カナダは含まず米国内のみのデータからの集計のようです(カッコ内はパブリッシャー、数字は販売本数)。
「脳トレ」がヨーロッパで最も売れたゲームタイトルに
Forbes.comでヨーロッパのゲーム市場についての記事が出ており、2007年のゲームタイトルの販売動向が取り上げられています。
ヨーロッパで2007年に一番売れたゲームタイトルは、日本でも大ヒットした「脳を鍛える大人のDSトレーニング」のヨーロッパ版「Dr Kawashima’s Brain Training (北米版のタイトルは「Brain Age」)」だったそうです。記事で紹介されているセールスランキングは次の通りです。なお、このランキングは、英国、フランス、ドイツのセールスデータを集計したものだそうです。
ベライゾン、リテラシー学習ゲーム開発に100万ドル提供
ベライゾン財団(Verizon Foundation)は、リテラシー学習ゲーム開発プロジェクトへの補助金として全米図書館協会(ALA)へ100万ドル(約1億500万円)を提供すると発表したとSerious Games Source が報じています。
ALAでは、リテラシースキルを学習する上でのゲーム開発し、その効果を測定、評価するプロジェクトを行って、リテラシー学習ゲームのモデルケースを生み出すことを目指しています。今後ゲーム開発者とともに図書館をテーマとした学習ゲームなどを開発、評価していく予定だそうです。ベライゾン財団は、米国の大手携帯電話会社のベライゾン(Verizon)の社会貢献活動を推進する財団です。
参照記事:
Verizon Rewards $1M Grant For ‘Gaming For Learning’ Project (Serious Games Source)
http://www.seriousgamessource.com/item.php?story=19243
「Wiiで減量男」、今度はWii Fitで減量に成功
北米でWii発売した直後の2006年12月〜2007年1月、ペンシルバニア州フィラデルフィア在住のプログラマ、Mickey DeLorenzoさんが「Wii Sports で減量実験」にチャレンジし、その模様をWii関連ニュースサイトの「WiiNintendo」で連載して一躍有名になりました。今回もWii Fit発売に合わせて再びWii Fitで実験を行い、先日その結果が発表されました。
Wii Fit Experiment Results (WiiNintendo)
前回のWii Sportsの時は6週間で9ポンド(約4kg)でしたが、今回は同じ期間で15ポンド(約9kg)の減量に成功したそうです。今回の実験の設定や実験結果がウェブサイトで詳しく紹介されています。
実験の途中、キャンピングカーで家族旅行していたそうで、キャンピングカーの車内でWii Fitに励む様子や、旅先の各地でバランスボードとともに記念撮影して楽しんでいる様子がビデオで紹介されています。
Atari UKが自動車運転試験対策のDSソフトを開発中
少し前にSerious Games Sourceの記事で紹介されていましたが、Atari UKは、自動車運転免許試験対策のDSソフト「Driving Theory Training」を開発中で、今年8月に発売予定だそうです。
運転免許取得準備中の学習者向けソフトで、交通規則や運転技術の模擬テストが盛り込まれた内容とのこと。日本では、D3パブリッシャーの「SIMPLE DSシリーズ Vol.14 THE 自動車教習所DS」が出ていますが、これと似た感じのタイトルのようです。
Driving Theory Training 紹介ページ(Atari UK)
http://www.uk.atari.com/ds/driving-theory-training-254.html