英国の大学でのセカンドライフ利用動向

 英国の大学でセカンドライフがどれくらい利用されているかを調査したレポート「Spring 2008 Snapshot of United Kingdom (UK) Higher and Further Education Developments in Second Life」が公表されました。
 この調査は、Eduserv Foundationがスポンサーとなり、John Kirriemuir氏が調査したものです。(Kirriemuir氏は以前、英国の学校教育におけるエンターテインメントゲーム利用動向調査を行っています。)
 レポートによると、英国の大学でセカンドライフを利用する取り組みは、2007年9月の前回調査の時点よりも増加しており、およそ75%の大学において、全学レベル、学部レベル、教員個人レベルのいずれかで、何らかのセカンドライフが利用されているそうです。利用用途は、授業での利用、研究活動、学生の創作活動など多岐にわたっています。
 実際に何かを作って共有でき、グループでの共同活動ができる環境がセカンドライフを利用するメリットと考えられており、参加型の新しい学習活動の環境として英国の各大学からの関心が集まっています。
 また、セカンドライフ内での開発の専門知識を持った外部の開発者と行うプロジェクトが増えてきている一方で、セカンドライフを利用することによる教育効果の測定、評価まで踏み込んだ取り組みはまだ多くないことが示されています。管理者側の課題として、セカンドライフ利用に適したネットワーク環境の提供、設備面の改善やメンテナンス、活動資金や開発時間の確保といったことがあげられています。
このレポートはEduserv Foundationのリンクからダウンロードできます。
「Spring 2008 Snapshot of United Kingdom (UK) Higher and Further Education Developments in Second Life」レポート全文(PDF)
(ソース:New report finds most UK universities use SL (SLNN.com))