シリアスゲームサミットDC2006で、ゲーム開発者のトム・スローパー氏が講演を行いました。Serious Game Sourceの記事を紹介します。
トム・スローパー氏の連載(IGDAj)
>>>この記事のまとめ
「シリアスゲーム・プロジェクトのための正しいスタジオ選びと仕事の進め方」
– Serious Games Summit DC 2006、トム・スローパー氏の講演
– Jill Duffy (ジル・ダフィー)
ゲーム開発について、トム・スローパーは「知って」いる。彼は1980年以前からコンピューターゲーム産業で働いていた。そして現在もこの業界にいるということが彼のビジネスセンスを証明している。彼の会社であるスペラローマ・プロダクションでは、スローパーががどのようなタイプのプロジェクトで働くかについて柔軟に決めることができ、彼はコンサルタントの仕事もしている。彼は、最近アリントンで10月30-31に開催されたSerious Games Summit D.C.でゲーム開発者と働く際、彼らに何を期待すればいいのか、どうすれば開発が成功するかについて語った。
「シリアスゲーム・プロジェクトのための正しいスタジオ選びと仕事の進め方」と題したスローパーの講演には、ベテランのゲーム開発者よりもシリアスゲームのアイディアの発案家が多く参加した。多くの出席者にはすでにゲームのアイディアがあり、多くはどのように配布するべきかを知っていたし、すでに資金を得ている人々もいた。しかし過去にゲーム開発者と働いたことがある人々は少なく、自分たちのプロジェクトをスタジオに任せたはどういうことになるのかを彼らは知りたがっていた。
DiGRA2007 Call for Paper 受付中
デジタルゲーム研究分野の国際カンファレンスDiGRA2007は、下記の日程で東京大学を会場に開催されます。現在発表論文の投稿受付を行っており、締め切りは3月1日までです。
■DiGRA2007公式ホームページ
http://www.digra2007.jp/
DiGRA Japan
http://www.digrajapan.org/
■開催日程
2007年9月24日(月)~9月28日(金)
■開催場所
東京大学本郷キャンパス
(東京都文京区本郷7-3-1)
シリアスゲーム解説書発刊のお知らせ
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★シリアスゲーム解説書「シリアスゲーム−教育・社会に役立つデジタルゲーム」発刊のお知らせ★
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(2007年2月6日)
このたび、シリアスゲーム解説書「シリアスゲーム−教育・社会に役立つデジタルゲーム」(藤本徹 著、東京電機大学出版局、価格1995円)が2月20日に発刊されます。本書は、シリアスゲームの概念、国内外の事例、開発と導入の考え方などについて網羅的に日本語で書かれた、最初のシリアスゲーム解説書です。
シリアスゲームとは、「教育をはじめとする社会の諸問題解決のためのデジタルゲーム開発・利用」を総称する概念であり、2000年代前半から欧米で普及し始め、今日では一つのゲーム分野、研究領域を形成するほどの広がりを見せています。
本書は、そのシリアスゲームムーブメントの初期から欧米のシリアスゲームコミュニティの中で研究を続けてきた著者が、教育工学者の立場からこれまでのシリアスゲームの取り組みの動向、日本のゲーム産業やゲーム文化の事情を考察し、日本におけるシリアスゲームのあり方を示す内容となっています。
本書の概要、本書に関するお問合せ先は下記をご参照ください。
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書名 :シリアスゲーム − 教育・社会に役立つデジタルゲーム
著者名 :藤本 徹
出版元 :東京電機大学出版局
定価 :本体1900円+税
ISBN :978-4-501-54270-2
発行日 :2007年2月20日
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★本書目次
「まんたんブロード」にシリアスゲーム記事(Updated)
毎日新聞が発行するアニメ・マンガ・ゲームの無料情報誌「まんたんブロード」の32号(1月25日発行号)の特集「DS・脳トレ”ビックバン”」で、シリアスゲームに関する記事が掲載されています。
シリアスゲームジャパン代表の藤本が取材を受けて語った内容をベースにして書かれています(本人はまだ記事を見ていないのでどんな内容になっているかまだ知りません、すみません。詳しくは誌面をご覧ください)。ゲーム脳の森氏の記事と対比される形の構成になっているそうです。
「まんたんブロード」32号の紹介と全国の配布場所一覧
http://mantanweb.mainichi.co.jp/web/2007/01/32ds.html
(2/5) 追記:毎日新聞まんたんウェブに上記記事が掲載されました。
特集:脳トレ・DSビッグバン 「DSの成功は世界に驚き」シリアスゲーム研究者に聞く
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0702/02/news076.html
AOGCプレイベント「『仮想世界』としてのオンラインゲーム」
先日お知らせしたセカンドライフ内での講演会は、2月22〜23日に開催されるAsia Online Game Conference(AOGC2007)のプレイベントとして開催されました。リアル会場、バーチャル会場とも共催のデジタルハリウッドさんにご提供いただいての開催となりました。
主催者のブロードバンド推進協議会(BBA)のウェブサイトに当日の開催の模様の紹介と講演資料が掲載されていますので、会の詳細はこちらをご参照ください。
Preview of AOGC 2007 in Second Life -セカンドライフでのバーチャルカンファレンス開催!(BBA)
http://www.bba.or.jp/AOGC2007/2007/02/preview_of_aogc_2007_in_second.html
また、当日参加されたプレス関係者による記事でも紹介されています。
「Second Life」内の会場ともリンク。AOGC 2007プレイベント開催(4gamer.net )
http://www.4gamer.net/news/history/2007.02/20070202220836detail.html
リアルとバーチャルを行き来する記者説明会― AOGC2007プレイベントで(RBB Today)
http://www.rbbtoday.com/news/20070203/38213.html
(2/5)追記:
ヴァーチャルプレスカンファレンスってなに?――「Preview of AOGC in Second Life」開催(+D Games)
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0702/02/news076.html
セカンドライフのビジネス動向
セカンドライフ内で行うイベントやゲーム広告ビジネスへの参入などの記事が多くなってきました。
GMO Venture Partners
Second Life内のクリエイター支援へ「ペパボ島」でコンテスト
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0702/02/news085.html
アドバゲーミング Second Life 支店
国内企業の「Second Life」支店続々、ゲーム内広告事業のアドバゲーミングも参入
http://japan.internet.com/busnews/20070126/3.html
IBM 仮想イベント会場
IBM、『Second Life』で仮想『Lotusphere』を開催
http://japan.internet.com/busnews/20070123/11.html
セカンドライフ ログイン~操作方法 ITmedia
Second Life支局だより(2) 初めてのログイン
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0701/15/news113.html
セカンドライフ内での講演イベント
本日(2月2日)午後1時より、セカンドライフ内で講演イベントが開催されます。駒澤大学の山口博助教授による講演「『仮想世界』としてのオンラインゲーム」が行われ、ゲストスピーカーとしてシリアスゲームジャパンの藤本も米国ペンシルバニア州より参加します。リアルの会場はプレス関係者のみとなっていますが、セカンドライフユーザーの方はセカンドライフ内のバーチャル会場での聴講は可能なようです。参加にはセカンドライフとスカイプキャストを利用できるマシンが必要です。
開催場所、その他の情報は下記の山口さんのブログをご参照ください。
セカンドライフ内で講演を行う件
http://www.h-yamaguchi.net/2007/02/a_virtual_lectu.html
電通とエンターブレイン、「オンラインゲームに関する意識調査」結果を発表
「電通/エンターブレイン共同調査〜オンラインゲームの実態を探る」
〜 急速に一般化するオンラインゲーム 〜
http://it.nikkei.co.jp/digital/news/release.aspx?i=150946
(日経IT Plus)
株式会社電通(俣木盾夫社長)とゲーム関連出版事業の株式会社エンターブレイン(浜村弘一社長)は、この度、全国のゲームユーザーを対象に「オンラインゲームに関する意識調査」を行った。
【 「オンラインゲームに関する意識調査」データ 】(PDF)
http://release.nikkei.co.jp/attach_file//0150946_01.pdf
調査結果として以下などがあげられています。
・新しいプレイヤーが急増中
・今後のオンラインゲームプレイ意向(4割が意向あり)
・年代別に見るオンラインゲーム経験率(10代が71%)
・プレイジャンル(月額1000円未満では、テーブル/カードゲーム、パズルが多い)
・情報感度、情報波及力について(新製品や新サービスの利用頻度や他人への情報伝達行動率が高い)
また、グーグルの進出が取りざたされているゲーム内広告についての調査もありました。(時流に乗っている、と評価が高いとのこと)
※参考記事
グーグル、ゲーム内広告へ進出か?–広告代理店と買収交渉中との報道(CNET Japan)
シリアスゲームサミット基調講演にスクウェアエニックス乙部氏
ゲームデベロッパーズカンファレンス(GDC)期間中の3月5-6日にサンフランシスコにて開催される、シリアスゲームサミットGDCの基調講演者は、スクウェア・エニックスのチーフストラテジスト、乙部一郎氏と発表されました。
講演概要によると、ファイナルファンタジーやドラゴンクエストをはじめとする人気ゲームで知られるスクウェアエニックスが同社の戦略の中でシリアスゲーム分野をどのように捉え、取り組んでいるか、特に昨年同社が学研と設立したシリアスゲーム開発会社、SGラボの取り組みについて語られるようです。
乙部一郎氏の紹介と講演概要(英語)
https://www.cmpevents.com/GD07/a.asp?option=G&V=3&id=450412
Serious Games Sourceの講演紹介記事(英語)
http://www.seriousgamessource.com/item.php?story=12410
この他にもシリアスゲームサミットは、現時点で38のセッションが組まれており、シリアスゲームに関連した最新の研究・開発動向を知るにはとてもよい機会です。
なお、シリアスゲームサミットの情報は、GDCの日本語版公式ウェブサイトで提供されています。今後もGDCでの日本人講演者の情報などが順次追加されるそうです。
シリアスゲームサミット開催情報(日本語)
http://japan.gdconf.com/conference/seriousgamessummit.htm
セカンドライフ公式ガイドブック
セカンドライフの公式ガイドブック「Second Life: The Official Guide」が発刊されました。
このガイドブックは、リンデンラボのセカンドライフ開発スタッフやセカンドライフ住人たちによって書かれており、次のような内容で構成されています。
・セカンドライフとは
・セカンドライフの始め方
・セカンドライフ世界ツアー
・アバターのデザイン
・ライブラリー、インベントリーの利用法
・オブジェクトの作り方、スクリプト入門
・セカンドライフ世界のキャリアと生活
・セカンドライフ内でのビジネスの始め方
・セカンドライフの住人たち
・セカンドライフ世界史
・セカンドライフの将来像
付録として、セカンドライフ内での教育者や研究者たちの取り組みの紹介や、用語集、オンラインリソース集、そしてセカンドライフ内ですぐに使用できるテクスチャーやオブジェクト、住人たちが作った作品集などが盛り込まれたCD-ROMも付属しています。
セカンドライフとはどんなものかを理解して世界に入っていき、見物して、イベントに参加して、生活を始めて、ビジネスや趣味を始めるための入門的な情報がきれいなカラー刷りでまとめられています。これからセカンドライフを始めようという人にはとても役に立つ一冊です。
追記:(1/11) こちらにも少し補足情報を書きました。
「セカンドライフ」世界を理解するための本