投稿者「tfuji」のアーカイブ

シリアスゲームフォーラム開催のご案内(9/15)

 第4回目のシリアスゲームフォーラムが9月15日(火)に開催されます。今回は「採用市場におけるビジネスシミュレーションの新傾向」というテーマで、さまざまなシミュレーション研修を開発、提供されている山内真一郎氏(創作株式会社代表取締役)をゲストスピーカーとしてお招きして、実際にビジネスシミュレーション体験も交えたセッションが予定されています。


第4回シリアスゲーム・フォーラム
テーマ「採用市場におけるビジネスシミュレーションの新傾向」
ゲストスピーカー: 創作株式会社代表取締役 山内真一郎氏

内容:
武田薬品工業株式会社向けにオリジナル開発したビジネスシミュレーションゲームを体験していただき、採用市場でのシリアスゲーム活用状況の情報共有と、新しい市場の可能性を展望します。

日時: 2009年9月15日(火) 18:30~20:40 (開場18:00)
場所: スリーロック(株) 4Fセミナールーム
(小田急線・千代田線代々木上原駅前)
定員: 15名(先着順定員に達し次第締め切ります)
会費: 2000円(学生:1000円) ※当日会場にてお支払いください
主催: スリーロック株式会社
協力: シリアスゲームジャパン

開催概要、アクセス方法等詳細(PDF)
http://www.3rockconsulting.com/pdf/seriousgame4.pdf

参加ご希望の方は下記のフォームからお申し込みください。 
http://www.3rockconsulting.com/form2.html

e-とちぎ、防災ゲームの紹介イベントを開催(8/9)

 8月9日(日)に栃木県宇都宮市の栃木県防災館で開催される「栃木県防災体験デー」において、最新の防災用品とサービスの展示紹介と即売を行う展示即売コーナー「防災用品フェア」が行われます。このイベントは、特定非営利活動法人e-とちぎが企画協力したもので、イベント中では防災知識を扱ったゲームも取り上げられており、下記のような防災ゲームの体験・即売が行われます。

「GURAGURA TOWN」(特定非営利活動法人プラスアーツ [ http://plusarts.exblog.jp/ ])
「D-moment」(株式会社SGラボ [http://d-moment.jp/ ])
(※ 「D-moment」は来場者全員に無償配布されるそうです。)
「地震DS72時間」(株式会社イオタ [http://www.jishin72.net/ ])
「絶体絶命都市」(アイレムソフトウェアエンジニアリング株式会社 [http://www.zettai-zetsumei.com/ ])
 

イベント概要:
栃木県防災館「防災館ふれあいデー」内「防災用品フェア」
開催日時:8月9日(日)   09:30~16:00
会場:
栃木県防災館および栃木県消防学校グラウンド
宇都宮市中里町248
http://www.pref.tochigi.jp/prevent/bousai/chishiki/1181881836579.html
対象:一般市民
参加費:無料
主催:財団法人 栃木県消防協会(栃木県防災館指定管理者)
コーナー企画・運営:特定非営利活動法人e-とちぎ

東京大学とバンダイナムコ「ゲームと教育」をテーマとした共同研究プロジェクト発足

 東京大学の馬場章研究室とバンダイナムコゲームスが”ゲームと教育”をテーマとした共同研究プロジェクトを発足するとの発表がありました。

 ゲームの教育利用に関する研究や学生の職業体験と学習を組み合わせた「リサーチインターン」と呼ぶ取り組みを行うとのことです。またこのプロジェクトは品川区教育委員会と連携して、品川区の教員や保護者、子ども向けの各種イベントを通して、教育現場におけるICT活用のための啓発活動を行うと発表されています。この活動として、8月6日に「ICT時代の子どもの未来を考えるシンポジウム」を開催することが告知されています。

 ゲームの教育利用に関する研究は、これまでにもさまざまな取り組みが行われてきたにも関わらず、多くの課題に直面してそれほど普及が進んでこなかったという経緯があります。シリアスゲームへの関心の高まりとともに最近再び各分野で関心の高まっているテーマですので、このプロジェクトから良い成果が示されることを期待したいところです。

この記事に関するプレスリリース(PDF)
http://www.bandainamcogames.co.jp/corporate/press/pdf/20090729.pdf

ICT時代の子どもの未来を考えるシンポジウム詳細(馬場研究室ウェブサイト)
http://chi.iii.u-tokyo.ac.jp/?p=950

ソマリアの海賊問題をテーマにしたゲーム

 Wired マガジンがソマリアの海賊問題をテーマにしたゲーム「Cutthroat Capitalism」をリリースしました。

 このゲームでは、プレイヤーはソマリア海賊の指揮官として、アデン湾周辺を航行する船を捕縛して人質を取り、交渉を成功させて身代金を得るのが目的で
す。ソマリア海賊の経済活動に焦点を当てているのがこのゲームの特徴です。海賊の指揮官が部族長や投資家から資金援助を受けていて、海賊行為を成功させて
資金を返す必要があることや、部下の海賊へ分け前を渡す必要があるので交渉で得られる身代金を最大化しないといけないところがゲームで表現されています。

cutthroatca.gif cutthroat_2.gif
Cutthroat Capitalismゲーム画面(Wired Websiteより)

 船の捕縛活動パートはとてもシンプルに表現しつつ、交渉パートは交渉の出方や人質の扱い方などを設定できるようになっており、交渉の駆け引きの過程をシンプルなモデルでバランス良く表現しています。

 ゲームとしての出来もよく、目的に合わせてプレイ時間を短く設定し、ゲームで表現したい点に焦点をうまく絞って表現できています。時事的な社会問題をテーマにした「ニュースゲーム」の良い例だと言えるでしょう。ゲームは下記Wired Magazineウェブサイトで無料でプレイできます。

ゲーム紹介ページ:
Cutthroat Capitalism (Wired Magazine)
ゲームのテーマについて解説した記事:
An Economic Analysis of the Somali Pirate Business Model (Wired Magazine)

追記:Wired日本版の記事も出ました。
http://wiredvision.jp/news/200907/2009072920.html

東京工芸大学「シリアスゲーム論」最終報告会(7/23)

当サイトでも何度かご紹介してきました、東京工芸大学ゲームコース科目「シリアスゲーム論」は7月23日で今期の最終回です。この日の授業では、これまで40数名の受講生たちがグループプロジェクトで取り組んできたシリアスゲーム企画の最終報告を行います。


当日は次のような企画発表が予定されています。
・動物愛護をテーマとした育成シミュレーションゲーム
・ゴミ分別をテーマとしたパズルゲーム
・就農をテーマとしたシミュレーションゲーム
・おせち料理の知識普及をテーマとしたアクション&クイズゲーム
・ファーストフード店の研修用ゲーム
・就職活動支援をテーマとしたクイズゲーム
・排気ガス削減をテーマとしたカーナビ搭載型ゲーム
・色彩の知識普及をテーマとした色彩コーディネートゲーム

本授業は学外の方も聴講受け付けていますので、シリアスゲームにご関心ある方、どうぞお気軽にお越しください。
人数把握のため、聴講をご希望の方はメールにて、担当講師の藤本(tfujimt <atmark> anim.t-kougei.ac.jp)までお名前とご所属(またはご職業)をご連絡ください。

日時: 2009年7月23日(木)16:40~18:10(5限)
場所: 東京工芸大学厚木キャンパス
(小田急線本厚木駅よりバスで約15分)
教室: 1121教室(11号館2F)※キャンパス正門入ってすぐ左手の建物です。
アクセス情報詳細:
http://www.t-kougei.ac.jp/guide/campus/access/#atugi

ビジネスブレークスルー番組「ITライブ」でシリアスゲーム特集(7/21)

 スカイパーフェクTVの経営情報チャンネル「ビジネスブレークスルー(757ch)」の番組「ITライブ」で、シリアスゲームが取り上げられます。

 慶應義塾大学教授の村井純氏がホストとなって毎回IT関連の話題を取り上げる同番組に、シリアスゲームジャパン代表の藤本が出演して、ITを利用した教育の一つのアプローチとしてのシリアスゲームについて解説します。


放送日:2009年07月21日 (火) 21:00-22:00
(再放送:7/25(土)23:00, 27(月)12:00)

ビジネスブレークスルーのWebサイト:
http://bb.bbt757.com/
番組表
http://www.bbt757.com/servlet/ShowTimetableWeekly

「日本賞」学生セミナー(7/18): シリアスゲームをテーマにパネルディスカッション

 NHKが主催する教育コンテンツ国際コンクールの「日本賞」の関連イベントとして、学生セミナーが7月18日(土)に開催され、シリアスゲームをテーマとしたパネルディスカッションが行われます。東京大学の馬場教授やゲームクリエイターの水口哲也氏ほかのパネリストによって、新しい教育メディアとしてのシリアスゲームについて語られます。対象は学生で、参加費は無料です。
詳細は下記概要並びに同セミナーのウェブサイトをご参照ください。

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「日本賞」学生セミナー

日時: 平成21年7月18日(土)午前10時30分~午後4時20分(受付は午前10時~10時半まで)

開催場所: NHKふれあいホール

参加資格: メディアや教育に関心のある学生

入場料: 無料

参加申し込み:
http://www.nhk.or.jp/jp-prize/contest/event/seminar2009.html

内容:
○教育コンテンツの最新動向
昨年の審査で高く評価された教育コンテンツの制作者によるプレゼンテーション(出演予定:ベネッセコーポレーション、旺文社、セレゴ・ジャパンほか)

○パネル・ディスカッション 「新しい教育メディア ~シリアスゲームの可能性~」

出演予定:
   馬場 章(東京大学大学院情報学環 教授/日本デジタルゲーム学会会長)
   水口 哲也(ゲームクリエイター/キューエンタテインメントCCO)
   谷内 正裕(慶應義塾大学大学院博士課程)
   坂上 浩子(日本賞事務局長/「にほんごであそぼ」「いないいないばあっ!」
          「ピタゴラスイッチ」元チーフ・プロデューサー)

問い合わせ先:日本賞事務局 03-3465-6199 

追記:開催日の日付を一部間違って表記していたのを訂正しました。18日(土)が正しい開催日です。失礼いたしました。

「シリアスゲーム論」グループプロジェクト中間報告

 東京工芸大学のゲームコースで開講している「シリアスゲーム論」では、先週グループプロジェクトの中間報告を行いました。
 グループプロジェクトでは、40数名の受講生たちが8つのグループに分かれて、シリアスゲームの企画を立て、期末の最終報告に向けて企画の詳細を詰めていきます。学生たちは1か月前にプロジェクトを開始して、自らテーマを設定し、ミニワークショップやゲストセッションなどの授業での活動を通してシリアスゲームの様々な側面を学びながら、これまで作業を進めてきました。今回の授業はプロジェクトの中間報告の回でした。テーマ設定がバラエティに富んでおり、それぞれに見どころのある内容のプロジェクトが出そろいました。学生たちは、次のようなゲームの企画にチャレンジしています。
・動物愛護をテーマとした育成シミュレーションゲーム
・ゴミ分別をテーマとしたパズルゲーム
・就農をテーマとしたシミュレーションゲーム
・おせち料理の知識普及をテーマとしたアクション&クイズゲーム
・就業体験をテーマとしたアクションゲーム
・就職活動支援をテーマとしたクイズゲーム
・排気ガス削減をテーマとしたドライブゲーム
・色彩の知識普及をテーマとした色彩コーディネートゲーム
7月23日に実施する最終報告までこれから企画を詰めていき、これならそのまま商品化も!?と夢の広がる企画がいくつ出てくるかとても楽しみなところです。

シリアスゲーム論ゲスト講演(第3回)開催

ご報告がすっかり遅くなってしまいましたが、東京工芸大学「シリアスゲーム論」のゲスト講演シリーズ最終回を先週18日に開催しました。「エンターテインメントとシリアスの境界」をテーマに、先日「ゲームの教科書」を上梓された馬場保仁氏(セガ)と山本貴光氏(ゲーム作家)をお迎えしたセッションを行いました。
馬場氏からは、先月発売された「プロ野球チームをつくろう!2」のプロデューサーとして活動してきた経験やゲーム業界の現状を踏まえながら、ゲームクリエイターを目指す学生たちに向けて熱く語られました。これからのゲーム開発は、今まで以上にゲームをいかに売るか、そのゲームで遊んでもらいたいユーザーに届けるか、という売り方の部分まで考える必要があるという、プロデュース発想を持つことの重要性の話を中心に、開発現場の話などを交えてビジネスモデルをどう組んでいくか、何を仕掛けていくのか、などの話題でお話しいただきました。PCのトラブルのため、用意してきていただいた資料が使えないというハプニングも平然とアドリブで乗り切る様子に、学生たちはさすがプロのプロデューサーと感銘を受けていた様子でした。
山本氏からは、まず「カオスモス(カオス+コスモス)」をキーワードとして挙げ、混沌と秩序の関係性を考えていくことがゲームクリエイターとしてのものの見方に活きてくるという話がありました。そして企画時に集めた情報は開発過程でそぎ落とされていくという話、コーエーで開発に携わった英語学習ゲーム「EMIT」や日本史学習ゲーム「ゲーム日本史」の事例を挙げて、シリアスゲームの学びと楽しさのバランスのとり方と用途のずれの問題の難しさについての話、そしてコーエーの異色作「That’s QT」の企画のコンセプトとその開発の進め方についてお話しいただきました。
質疑応答で、お二人の視点からのシリアスゲームについてどう見ているかについて伺ったところ、山本氏はコーエーでEMITを開発したころに比べると環境は良くなっているとコメントし、馬場氏は大手がビジネスをイメージできないところが課題であることを指摘しました。この他にも、今回も多くの示唆に富んだアドバイスをいただいて、学生たちにはだいぶ心に響いた様子でした。
ゲストセッションは今回で完結し、これから残りの約1カ月間、学生たちはグループプロジェクトでシリアスゲームの企画を作っていき、最終回の授業で開催する報告会に向けて活動していきます。

シリアスゲーム論ゲスト講演(第2回)開催

先日もご紹介しました東京工芸大学「シリアスゲーム論」のゲスト講演シリーズ、11日の授業では 「シリアスゲームビジネスの実際」と題して、SGラボ代表取締役社長の前田徹哉氏にお越しいただき、SGラボのシリアスゲーム事業の取り組みについてお話いただきました。
同社のシリアスゲームの考え方とビジョン、マーケティング戦略と、これまでの実績をご紹介いただきました。後半の質疑応答では学生たちの質問に応えて、シリアスゲームの企画提案のプロセスなど事業活動の様子や、シリアスゲームに事業として取り組む大変さ、楽しさについても語っていただきました。ゲーム化する強みやゲームとして企画提案する上で企画者が行うべきこと、シリアスゲームの将来性など、受講した学生たちにとってシリアスゲームを考える上で大切な知見にあふれるセッションとなりました。
今週18日はシリーズ最終回「エンターテインメントとシリアスの境界」をテーマに、先日「ゲームの教科書」を上梓された馬場保仁氏(セガ)と山本貴光氏(ゲーム作家)をお迎えしたセッションを行います。