投稿者「tfuji」のアーカイブ

九州大学シリアスゲームプロジェクトがウェブサイト開設

福岡市の委託事業として、九州大学芸術工学研究院が中心となって実施されている「シリアスゲームプロジェクト」のウェブサイトが開設されました。

九州大学 シリアスゲームプロジェクトのウェブサイト
http://bit.ly/d2usXl

このウェブサイトでは、昨年度の事業活動で開発された4本のシリアスゲームが紹介されているほか(6月1日よりダウンロードできるそうです)、3月に開催されたシンポジウム「産学官連携によるシリアスゲーム制作の可能性」のレポートも掲載されています。

プロジェクトは3年計画の2年目に入り、今年度は「ヘルスケア」「観光」などのテーマで、事業化を目指したシリアスゲーム開発の取り組みを進めていくとのことです。

九州大学でシリアスゲームのシンポジウムを開催(3月5日)

3月5日に九州大学で「産学官連携によるシリアスゲーム制作の可能性」をテーマとしたシンポジウムが開催されます。

オランダから研究者を招いての講演のほか、福岡市、九州大学で今年度取り組まれていた「シリアスゲームプロジェクト」の成果発表、パネルディスカッションが予定されています。
参加は無料です。参加ご希望の方は下記の概要にある登録ページで参加登録を行ってください。
その他概要は下記をご参照ください。

*以下案内より転載
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シリアスゲームプロジェクトシンポジウム

テーマ「産学官連携によるシリアスゲーム制作の可能性」

基調講演: ユルン・ファン・マストリヒト
(ユトレヒト芸術大学 アートメディア&テクノロジー学部
ゲーム&インタラクションデザイン研究部門長 教授)
「オランダの実例 ユトレヒト大学における産学官ゲーム制作への取
り組み」

SESSION1: 九州大学シリアスゲームプロジェクト紹介・成果発表

SESSION2: パネルディスカッション
「産学官によるシリアスゲーム制作の可能性」

日時 : 2010年3月5日(金) 14:30~17:30 (開場14:00)
場所 : アクロス福岡 1F 円形ホール
(博多駅から地下鉄空港線 天神駅下車 徒歩5分)
参加費: 無料
下記URL申し込みフォームよりお申し込み下さい
http://sgpsrv.i.kyushu-u.ac.jp/SGP-theme/

主催: 福岡市 九州大学 大学院芸術工学研究院
協力: GFF
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*詳しい内容、その他お問い合わせは下記事務局までどうぞ

九州大学 大学院芸術工学研究院
シリアスゲームプロジェクト事務局(担当:馬場)
〒815-0033 福岡市南区大橋1-3-27 LUNETTE 3F
TEL:092-512-5220
e-mail:sa-baba@design.kyushu-u.ac.jp

シリアスゲームジャパンのツイッター配信始めました

シリアスゲームジャパンのツイッターアカウント(@seriousgamesjp)を開設しました。

これにより、ブログでご紹介しきれないちょっとした情報などをフットワークよく情報提供できればと考えております。
ツイッターユーザーの皆さま、どうぞご利用ください。また、当トップページにウィジェットを設置していますので、ツイッターをご利用でない方も当サイトからツイート参照できます。

シリアスゲームジャパン・ツイッターページ
https://twitter.com/seriousgamesjp

シンガポールでSerious Games Conference 2010開催(3/3-4)

3月3~4日にシンガポールSuntec Convention Centreで「Serious Games Conference 2010」が開催されます。

世界各国のシリアスゲーム普及に携わる関係者や開発者などによる講演、パネルディスカッション、ビジネスマッチング、ネットワーキングなどのセッションが予定されています。シリアスゲームジャパン代表の藤本もスピーカー、パネリストとして参加し、日本のシリアスゲームの動向や最近の事例などについて話題提供してきます。

シンガポール政府機関の協賛を受けており、このイベントが今後のシンガポールにおけるシリアスゲーム普及の第一歩となるようです。参加方法、開催概要の詳細は下記リンクをご参照ください。

Serious Games Conference 2010 詳細:
http://bit.ly/8LKz5U

2010年のシリアスゲーム関連イベント

今年も多くのシリアスゲーム関連のイベントが世界各地で開催される予定です。
シリアスゲームがメインでないものも一部含め、現在把握しているイベント予定をご紹介します。
今後も把握次第、順次お知らせします。

SharpBrains Summit
January 18-20th, 2010
Virtual conference
http://www.sharpbrains.com/summit/

Serious Games Conference 2010
March 3-4, 2010
Singapore
http://bit.ly/8LKz5U

Serious Games Summit
March 9-10, 2010
San Fraccisco, CA
http://www.gdconf.com/conference/sgs.html

2010 International Conference on Games and Virtual Worlds for Serious Applications (VS-GAMES 2010)
Braga, Portugal
March 25-26, 2010
http://www.vsgames2010.org/

Serious Games for Sports and Health GameDays 2010
March 25-26 2010
TU Darmstadt, Germany
http://www.innogames-forum.de/gamedays/gamedays.html

Game Based Learning 2010
March 29-30 2010
London, UK
http://bit.ly/8VDW5N

Future Play
May 6-7, 2010
Vancouver, BC
http://www.futureplay.org/

7th Annual Games for Change Festival
May 24-26, 2010
New York City
http://www.gamesforchange.org/

Games Beyond Entertainment Week
May 24-27, 2010
Boston, MA
– Serious Games Festival & Conference 2010
– 6th Annual Games for Health Conference
– Out & About : The Mobile Serious Games Conference
– 3rd Annual Games Accessibility Day
– 3rd Annual Virtual Worlds & Health Day
– Emerging Markets in Videogames Symposium
– Serious Games Design & Development Bootcamp
– iPhone Design & Production Bootcamp
http://www.gamesbeyondentertainment.com/

The 5th International Conference on the Foundations of Digital Games
Monterey, CA
June 19-21, 2010
http://fdg2010.org/

Serious Games Conference and Serious Games Award
May 3, 2010
Hannover, Germany
http://www.nordmedia.de/content/digitale_medien/digital_media_cluster/serious_games_conference/index.html

Engage! Expo 2010
February 16-17, 2010
New York City, NY
http://www.engageexpo.com/ny2010/

Games + Learning + Society Conference 6.0
June 9-11, 2010
Madison, WI
http://www.glsconference.org/2010/

Fun and Games 2010
September 15-17, 2010
Leuven, Belgium
http://fng2010.org/

Interservice/Industry Training, Simulation and Education Conference (I/ITSEC)
Nov 29 – Dec 2, 2010
Orlando, FL
http://www.iitsec.org/

2009年のシリアスゲーム動向を振り返る

 しばらく更新できずにいましたので、ご紹介したい情報がたまりすぎてしまいました。キャッチアップの意味も含めて、今年の国内外のシリアスゲーム動向について少し振り返りたいと思います。

 今年もシリアスゲーム系のイベントは、GDCで行われるSerious Games Summit、Games for Change, Games for Healthの年次カンファレンスがすっかり定着したほか、学会や商業カンファレンスのサブセッションテーマとしてシリアスゲームを取り上げる動きはもはや珍しくなくなりました。

 そうした流れに加え、今年一番注目を集めたのは、米国でオバマ大統領が教育政策の一環としてデジタルゲーム活用を明確に示したことでした。ESA、ソニー、マイクロソフト、マッカーサー財団など、ゲーム業界団体や大手ゲーム会社と非営利財団が協力して、数学・科学教育支援のために図書館へのPS3寄付やゲームコンテスト開催などの一連の活動に着手しています。これまでは政治家がゲーム業界を敵にした動きばかりが目立ちましたが、これでゲーム業界への政治的な風向きも変わることが期待できそうです。ゲーム業界団体はこれまでレーティングによる自主規制など防御的な動きが中心でしたが、今回はゲームの良い面に積極的に目を向けさせた働きかけが功を奏したと言えるでしょう。

アメリカ政府がPS3を教育機関に導入(Kotaku Japan)
http://www.kotaku.jp/2009/11/lbp_game_competition.html
注目! オバマ大統領のゲーム教育政策(Kotaku Japan)
http://www.kotaku.jp/2009/11/obama_game_education.html
オバマ大統領「ゲームは科学や数学への興味を維持させる」-米国で教育ゲームを競う二つのコンテストが開催(インサイド)
http://www.inside-games.jp/article/2009/11/27/39029.html
ESA, Sony, Microsoft Respond To Obama’s Call For STEM Education(Serious Games Source)
http://www.seriousgamessource.com/item.php?story=26203

 そのほか海外の状況として目立ったのは、韓国での盛り上がりでした。韓国ではシリアスゲームは「機能性ゲーム」という名称でここ数年で徐々に普及が進んでいましたが、今年5月に韓国政府が、2012年までにこの分野に800億ウォン(約60億円)を投じて5000億ウォン(約370億円)規模の市場を育成すると発表したことで、機能性ゲーム市場形成に向けた動きが大きく進んでいます。9月にはソウルで機能性ゲームフェスティバルが行われ、機能性ゲーム市場の創出を京畿道地域の産業振興策として取り組む動きが起きています。また、NHNやNCソフトなどの韓国のゲームソフト会社でも機能性ゲーム部門を設置して製品開発を行っており、G-Starのようなゲーム業界のカンファレンスでも数々の機能性ゲーム製品がプロモーションされるなど、この市場に対応した動きが進んでいます。

韓国政府がシリアスゲームへ60億円投資
http://seriousgames.jp/2009/05/60-1.html

【韓国】非暴力、機能性ゲーム、成功へ向け翼を広げる(internet.com)
http://japan.internet.com/busnews/20091117/5.html

 国内では東京大学の馬場教授のグループがシリアスゲームへの注目を集める取り組みをけん引しており、今年はバンダイナムコ、品川区との新たな共同研究プロジェクトの取り組みに着手しています。

東京大学とバンダイナムコ「ゲームと教育」をテーマとした共同研究プロジェクト発足
http://seriousgames.jp/2009/07/post-66.html

 NHKが主催する教育コンテンツ国際コンクール「日本賞」で、昨年に引き続いてシリアスゲームのセッションが行われました。

教育コンテンツ国際コンクール”第36回日本賞”が開催! 佐藤隆善氏、水口哲也氏がシリアスゲームの可能性を語る(ファミ通.com)
http://www.famitsu.com/game/news/1228908_1124.html

 文部科学省の取り組みとして、インターネット上で科学技術について楽しく学べる子ども向けゲームコンテンツ「ワンダーシリーズ」が提供されています。先日は第3弾の「宇宙ワンダー」が公開されました。このようなシリアスゲーム関連の国内事例も徐々に増えていっています。

ネットでロケット発射体験!「宇宙ワンダー」の公開(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/21/12/1288225.htm

 あとはやや手前みそですが、3冊目のシリアスゲーム関連書の出版、国内初の取り組みとして、大学でのゲームクリエイター教育プログラムにおいて、シリアスゲーム論の科目が設置されました。

「デジタルゲーム学習-シリアスゲーム導入・実践ガイド」の内容紹介
http://seriousgames.jp/2009/04/post-49.html

東京工芸大学「シリアスゲーム論」最終報告会
http://seriousgames.jp/2009/07/723.html

 2010年も国際カンファレンス等のシリアスゲーム関連イベントが世界各地で計画されており、今後もシリアスゲーム普及の動きは続きそうです。国内の動向については、海外とはやや異なる形で推移している面もあるため、少しその辺りを整理して解説する機会を持ちたいと思います。今後も新たな動きが出てくると思いますし、こちらでキャッチできていない情報がありましたら(seriousgamesinfo [atmark] anotherway.jp )までぜひお寄せください。2010年もシリアスゲームジャパンをよろしくお願いいたします。

デジタルゲーム学研究: シリアスゲーム特集投稿論文募集のお知らせ

日本デジタルゲーム学会の学会誌「デジタルゲーム学研究」の第4巻第2号(2010年9月発行予定)では、シリアスゲーム特集を企画しており、現在投稿論文を募集しています。

本特集は、シリアスゲームジャパン代表藤本が特集エディターを担当してます。シリアスゲームや関連分野の研究・開発に取り組まれている方はぜひ投稿をご検討ください。ご検討にあたり、ご質問やご相談等ございましたら、tfuji <at> anotherway.jp までお気軽にお問い合わせください。

なお、論文投稿は学会員であることが条件となっておりますので、投稿ご希望の方を含めシリアスゲームにご関心のある方、どうぞこの機に当学会への入会もあわせてご検討ください。

— 募集概要(日本デジタルゲーム学会ウェブサイトより転載)—

□ テーマ    シリアスゲーム研究
□ 投稿締切   2010年 1月31日
□ 掲載予定   2010年 9月発行の学会誌(第4巻2号)
□ 対象分野

シリアスゲームは、デジタルゲームの教育的、社会的活用全般を括る概念として今世紀に入り欧米を中心に急速に関心が高まりました。日本やアジア各国でも、学校教育、企業内教育、医療福祉分野をはじめとする各分野でのシリアスゲーム開発、デジタルゲームを利用した教育活動など、このテーマの興味深い取り組みが進められています。

本特集では、各分野でのシリアスゲームに関する研究や実践について、幅広く論文を募集いたします。例えば、以下のような研究が本特集の対象となります。

■ デジタルゲーム技術の社会的利用事例
■ デジタルゲーム利用教育実践や理論的枠組に関する研究
■ シリアスゲームの開発・評価に関する研究

また、関連する研究テーマとして、プレイヤーコミュニティの学習文化や、セカンドライフのような仮想世界プラットフォームの教育利用などの研究についても本特集の対象としています。

□ 投稿要領
通常の論文投稿規程に準じる。投稿原稿の採否は、本学会が定める査読制度によって決定する。編集委員会の判断により、特集論文ではなく一般投稿論文として、または本特集の号ではなく別の号に掲載される場合がある。なお、投稿方法に関してE-mailの場合は件名を
「特集:シリアスゲーム研究」
とし、郵送による投稿に際しては、原稿の 1 ページ目および封筒に
「特集:シリアスゲーム研究」
と朱書きすること。

□ 問合せ先: g012digra_j-editorial [at] ml.gakkai.ne.jp

特集エディター
藤本 徹(東京工芸大学/立命館大学)

Foundations of Digital Games 2010 発表論文募集

デジタルゲーム研究の国際会議、FDG 2010: The 5th International Conference on the Foundations of Digital Games が来年2010年6月19~21日にカリフォルニア州モントレーで開催されます。
http://fdg2010.org/

現在、発表論文が募集されており、下記のようなゲーム関連研究のテーマが対象となっています。

1) Artificial Intelligence
2) Computer Science and Games Education
3) Game Design
4) Game Studies
5) Graphics and Interfaces
6) Infrastructure (Databases, Networks, Security)
7) Learning in Games

応募方法詳細:
http://fdg2010.org/Call_for_Papers.html

(参考)今年のFGD2009の発表論文一覧
http://portal.acm.org/toc.cfm?id=1536513

シリアスゲームサミット講演者募集、まもなく締め切り

2010年3月9~13日にサンフランシスコで開催されるGame Developers Conference期間中に行われる、シリアスゲームサミット他、各サミット(いずれも3月9~10日開催)の講演者が募集されており、〆切は今週11月13日金曜までと迫っております。

募集されているのは下記の5つのサミットです。

– GDC Mobile/Handheld
– iPhone Games Summit
– Independent Games Summit
– Social & Online Games Summit
– Serious Games Summit

詳細:
http://www.gdconf.com/conference/summitsubmissions.html

シリアスゲームサミットは2004年に第1回が行われ、今度が7回目になります。シリアスゲームの最新動向を知ることができる良い機会です。一般参加申し込みも始まっています。早期割引が受けられる早めの時期にぜひ参加をご検討ください。

NHK日本賞:佐藤隆善氏が水口哲也氏とシリアスゲームを語る(10/26)

 NHKが主催する教育コンテンツの国際コンクール「第36回日本賞」のイベント「クロスメディア・フォーラム」で行われる「ミート・ジ・エキスパーツ」で、10月26日に「シリアスゲームとは?GAMEが教育にもたらす力」と題したセッションが行われます。コナミ、EAのアートディレクターを務めた後、米国のシリアスゲーム開発会社「バーチャル・ヒーローズ」に移籍して活動している佐藤隆善氏が来日し、同じくゲームクリエイターとして著名な水口哲也氏(キューエンタテインメント代表取締役)とシリアスゲームについて討論するという内容です。イベント詳細は、下記日本賞ウェブサイトをご参照ください。

「第36回日本賞:ミート・ジ・エキスパーツ」(会場:NHK本館4階正面玄関ステージ)
—NHK日本賞ウェブサイトより転載—
10月26日(月)17:30~19:00
シリアスゲームとは?GAMEが教育にもたらす力。
ゲームは遊び方や使い方によってさまざまな用途に役立つ。シリアスゲームの定義とは何か?
~新しいメディアの可能性や活用法についての専門家たちによる討論会~
ゲスト:
佐藤 隆善(アートディレクター、バーチャル・ヒーローズ)
水口 哲也(プロデューサー/CCO、キューエンタテインメント株式会社代表取締役)
モデレーター:
中谷 日出(NHK解説主幹)

NHK日本賞「クロスメディア・フォーラム」詳細・参加登録
http://www.nhk.or.jp/jp-prize/contest/event/index.html
「ミート・ジ・エキスパーツ」概要紹介ページ
http://www.nhk.or.jp/jp-prize/contest/event/experts2009.html