投稿者「tfuji」のアーカイブ

Webサイト更新スタッフ募集

これまで本シリアスゲームジャパンWebサイトの管理は、管理人による一名体制で行なってきましたが、ここ半年ほどでシリアスゲーム関連の情報が大幅に増え、さすがに更新が全く追いつかなくなりました。国内でのシリアスゲームへの関心の高まりに応えて、関連情報の国内外への発信の充実を図るべく、ご協力いただける方を募集します。次のような活動内容です。
(1)国内情報収集:国内のシリアスゲーム関連情報を見つけて、Webに投稿。
(2)海外情報収集:本家シリアスゲームWebや、SeriousGames Sourece、Watercoolergames などのシリアスゲーム関連サイトを巡回して、面白そうなものを日本語で紹介。
(3)国内情報の英語版シリアスゲームWebサイトへの投稿
シリアスゲームジャパンに載った情報を本家シリアスゲームWebにて英語で紹介。
無償ボランティアで金銭的な報酬はありませんが、シリアスゲームの最新動向に常に触れることができ、その価値はアルバイト料的なものよりもはるかに大きいことは間違いないです。英語スキル的な面についてもサポートしますので、勉強をかねてトライしたいという方も歓迎です。
この分野にご関心のある方でしたら、研究者、開発者、ユーザーいずれのスタンスで関わっていただいても、実りの大きいものになると思います。
得意分野や興味のある分野で、できる範囲で参加していただけるような体制を作りますので、興味のある方はとりあえず手を上げていただければと思います。個人での参加を基本に考えておりますが、組織単位での参加のご希望ももちろん歓迎いたします。
ご質問、参加希望はseriousgamesinfo [atmark] anotherway [dot] jp までお願いいたします。

熊本大学eラーニング連続セミナー講演資料

  熊本大学eラーニング連続セミナーにて講演しました。参加者の皆さま、暑い中ご来場ありがとうございました。北村先生をはじめ、熊本大学の関係者の皆さま、お世話になりました。
 今回の藤本講演資料を下記に掲載しましたので、ご利用ください。
 資料的には先日のBEATセミナーの内容とかなり重なっていますが、今回はゲーム事例をレビューしながら、「インストラクショナルデザインとシリアスゲームデザイン」の違いや、学習環境デザインにおいて参考になるゲームデザインの知見などの話をしました。
「シリアスゲーム:デジタルゲーム技術を利用した教育課題への取り組み」資料ダウンロード(PDF)
http://anotherway.jp/seriousgamesjapan/archives/Kumamoto080906-Fujimoto.pdf

BEATセミナー講演資料

 東京大学BEATセミナーの公開研究会は、無事に終了しました。中原先生、山内先生をはじめ関係者の皆さま、お世話になりました。
 今回の藤本講演資料を下記に掲載しましたので、ご利用ください。
「シリアスゲーム:コンセプト、事例とその展開」資料ダウンロード(PDF)
http://anotherway.jp/seriousgamesjapan/archives/BeatSeminar080506-Fujimoto.pdf
 今度は来週9日に、熊本大学eラーニング連続セミナーで講演します。シリアスゲームの解説をしつつ、少しデザイン寄りの話をしたいと思います。お近くの方、ぜひお越しください。

シリアスゲーム講演 at 熊本大学

 熊本大学にお招きいただいて、8月9日(水)に開催される「熊本大学eラーニング連続セミナー」にて、シリアスゲームに関する講演を行ないます。
 このセミナーでは、「eラーニング、インストラクショナルデザインとシリアスゲーム」に焦点を置いた形で、シリアスゲームの概念や事例の解説を行ないます。
 参加のお申込、お問い合わせは、下記熊本大学eラーニング連続セミナーWebサイトまでお願いいたします。
——–以下、熊本大学eラーニング連続セミナーWebサイトより転載
熊本大学は、特色GPの2年連続採択等、積極的にeラーニングを実践してまいりました。
それらの取り組みの一環として、国内外の著名なeラーニングに関する専門家をお招きして連続セミナーを開催しています。
今回はゲームと教育の関係について取り上げます。
ニンテンドーDSの「大人のトレーニング」の大ヒットに見られるように「ゲームで学ぶ」ことが注目を浴びています。そこで、アメリカで教育用ゲームやインストラクショナル・デザインの研究をされている藤本徹氏をお招きし、ゲーム、教育や学習そしてeラーニングの関係についてご講演いただきます。
第9回セミナー
シリアスゲーム:デジタルゲーム技術を利用した教育課題への取り組み
開催日時:  2006年8月9日(水) 17:00〜19:00
場 所:  総合情報基盤センター 3階 実習室
当日参加も可能ですが、できるだけ事前にご登録をお願いします。
(参加申込はこちら: http://el-lects.kumamoto-u.ac.jp/index.html
講演者:藤本 徹 氏
ペンシルバニア州立大学インストラクショナルシステムズプログラム博士課程
「シリアスゲームジャパン」コーディネーター
教育用ゲームの開発や研究は、以前から取り組まれてきたテーマであるが、ここ数年で急速に、欧米の教育工学者、教授システム学者たちの間で注目度の高いテーマとなってきている。その中心概念となっているのは「シリアスゲーム」という考え方であり、従来のエデュテインメントやゲーミング研究の取り組みを超えた形で、研究・実践が展開されている。その学習環境の捉え方や問題へのアプローチの仕方、開発プロジェクトの組み方は、インストラクショナルデザイナー、eラーニング講座開発者への示唆となる要素が多い。本講演では、シリアスゲームの概念的な解説と、開発事例の紹介を行ないながら、教授システム学の視点から、シリアスゲームプロジェクトの取り組みを考察し、 eラーニング講座デザインのヒントにするための議論を行なう。

ゲーム・ルネッサンス:いつか来た道、これからの道

 東京大学大学院 BEAT講座(ベネッセ先端教育技術学講座)からのお招きで、下記の8月5日(土)開催の公開研究会にて、藤本がシリアスゲームに関する講演をします。
 今回は主に教育関係者向けに、教育におけるシリアスゲームに重点を置いた形で、シリアスゲームの概念についてを解説しつつ、最新動向の紹介を行ないます。
 参加のお申込、お問い合わせは、下記BEAT講座Webサイトまでお願いいたします。
—————-以下転載—————————-
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東京大学大学院 BEAT講座 8月公開研究会
「ゲーム・ルネッサンス:いつか来た道、これからの道」
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8月のBEAT公開研究会は、
「ゲーム・ルネッサンス:いつか来た道、これからの道」
というテーマで開催します。
「ゲームを教育現場に利用しよう」というアイデアが
近年注目されています。教育業界では、古くは「エデュ
テインメント」、さらには「Constructionisim in play」
など、様々な関連概念が、これまで主張されてきました。
最近は、シリアスゲームという概念で、様々な教育用
ゲームが開発されています。
シリアスゲームは、これまでのゲームとは何が違うのか。
そして、そこにはどのような可能性が開けているのか。
「流行としてのゲーム」に流されず、その本質を見極め
る「慎重さ」と、それでいて、よいところは教育に積極的
に活かす「貪欲さ」をあわせもつことが重要かもしれません。
今回の公開研究会のテーマでは、
1)シリアスゲームの現状と課題
2)ゲームの教育利用事例
などを扱いたいと思います。
どうぞふるって、ご参加下さい。
企画担当:中原 淳
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■日時
 2006年8月5日(土曜日)
 午後2時より午後5時まで
■場所
 東京大学 本郷キャンパス 工学部2号館北館 93-B教室
 http://www.beatiii.jp/images/sem23-map.gif
■定員
 70名
(最近、BEATの公開研究会は〆切前に募集停止に
 なることが多くなっています。くれぐれも、お
 早めにお申し込みください。なお、キャンセル
 の場合は、お手数でもsato@beatiii.jpまでメール
 をいただければ幸いです。一人でも多くの方に
 席をお譲りしたいと思っています)
■参加方法
 参加希望の方は、BEAT Webサイト
 http://www.beatiii.jp/seminar/ にて、ご登録をお願いいたします。
■参加費
 無料
■内容
 ●「シリアスゲーム、現状と課題」
  藤本 徹氏
  ペンシルバニア州立大学博士課程
  「シリアスゲームジャパン」コーディネーター
  http://anotherway.jp/seriousgamesjapan/
 ●タラレバeラーニング
  シミュレーション型ゲーム教材の事例紹介
  (学)産業能率大学  総合研究所
    e-Learning開発センター 古賀暁彦氏
  ●ディスカッション
  ディスカッサント
  ▽藤本 徹氏 
   ペンシルバニア州立大学博士課程
  ▽古賀暁彦氏
   (学)産業能率大学  総合研究所
   e-Learning開発センター 
  ▽弦川直樹氏
   株式会社SGラボ
   ジェネラルマネージャ
    
  コーディネータ
  ▽中原 淳
   東京大学 大学総合教育研究センター 助教授

Games for Change カンファレンス

 IT Mediaでロイターの記事の日本語版が出ているので、すでにあちこちで紹介されていますが、6月27-28日に第3回目のGames for Changeカンファレンスがニューヨーク市のThe New School for Designにて開催されました。
 基調講演は、元上院議員でNew School for Designの学長ボブ・ケリー氏と、ベストセラー「Everything Bad is Good for You」の著者スティーブン・ジョンソン氏によって行なわれました。また、「Darfur is Dying」や「Peace Maker」など、社会変革活動のためのゲーム利用事例が紹介されました。バーチャル世界「Second Life」で進められている数々の社会実験を紹介するセッションや、これから社会変革のためのゲームを開発しようという人々のための情報提供セッションなどが行なわれ、最後に著名なゲームデザイナーのラフ・コスター氏によるクロージングスピーチで幕を閉じました。

マクドナルドインタラクティブ:シリアスゲームをネタにした反企業活動

 「地球環境を考慮しない経営」を批判するアンチアドバゲーム「マクドナルドビデオゲーム」を作られてしまったマクドナルド社が、またもシリアスゲームをネタに、社会活動家による批判行動を受けました。
 このハプニングは、6月5-6日に開催されたUK Serious Games Eventで起こりました。発表者として、マクドナルドの子会社「マクドナルドインタラクティブ」のメンバーが登場し、次のような発表をしました。
 「マクドナルドの子会社である我々は、米陸軍のアメリカズアーミーにインスパイアされて、McMarketplaceという幹部社員教育のための経営シミュレーションを開発した。利用した社員からは好評価を得たので、気候シミュレーションのモジュールを開発して追加した。すると、どんなやり方でも50年以内に地球環境が破壊されて、経営が破綻する。このシミュレーションで経営を維持するには、最初の5年以内にガス排出量を70%削減し、森林破壊を止めなければならなかった。おかしいので調査してみたところ、どうやらこれは本当らしいということがわかった。直ちに経営方針を改めて、環境破壊を止めなければならないと経営陣に訴えたところ、聞き入れてもらえなかった。このまま地球が破壊されていくのを見過ごすことはできないので、我々はマクドナルドを離れ、この真実を世に広める活動を行なうことに決めた。」(以上要旨。全文はこちらで読めます)
 会場では議論の的となり、かなりの聴衆がこの声明を信じたそうですが、ゲームブログ等で真偽のほどを確かめる動きがとられ、この発表が全て、社会活動家達による壮大なインチキであることが突き止められました。
 イタリアの反マクドナルドの活動家が、マスメディアを利用した社会活動を得意とするYesmenの手ほどきを受け、ホンモノっぽい会社Webサイトや、シミュレーションのスクリーンショットまで作りこんだプレゼン資料を制作して、このイベントで計画実行に及んだということです。
 イベントの主催者側はこのことを全く知らされていなかったとのことで、この件については一切ノーコメントで、イベントのウェブサイトも表紙のみにしてしまっています。主催者にはなかなか気の毒な状況ですが、この計画の首謀者が応えたインタビューの中で、主催者側が「マクドナルドビデオゲーム」をマクドナルドが作ったものだと勝手に勘違いして、(あきらかに反マクドナルドの)このゲームの開発者に招待のメールを送ったことからこのアイデアを思いついたのであって、主催者は自らこの災難を招いたのだ、とコメントしています。
 このハプニングは、シリアスゲームやゲームブログのコミュニティで話題となって、さまざまな議論を呼びました。事の顛末はWaterCoolerGamesに一番詳しくまとめられています。

MMO研究関連書

 Massive Multiplayer Online Game (MMOG・大規模多人数参加型オンラインゲーム) は、シリアスゲーム分野でも関心の高いテーマの一つです。MMO世界の社会性や文化の形成過程には、教育などのエンターテインメント以外の分野への応用の可能性も高く、各分野で研究が進められています。その中から、最近書籍としてリリースされたものをいくつかご紹介します。
Play Between Worlds: Exploring Online Game Culture
T. L. Taylor 著
コペンハーゲン工科大学の准教授である著者が、MMO初期の大ヒット作「エバークエスト」世界をエスノグラフィの手法で研究し、プレイヤーたちの活動や、形成される文化を詳細に記述しています。
Synthetic Worlds: The Business And Culture Of Online Games
Edward Castronova 著
インディアナ大学准教授で、MMO世界経済研究の第一人者である著者による、これまでのMMO世界の経済学的研究の知見をまとめた研究書。巨額の開発費が投じられ、何百万ものプレイヤーが参加するMMO世界で形成される文化や、一つのゲームだけで、リアル世界の一つの国の経済活動を超える規模の経済活動が行なわれている状況の背景や活動のメカニズムを分析的に論じています。
Massively Multiplayer Online Role-Playing Games: The People, the Addiction and the Playing Experience
Richard V. Kelly 著
DEC社でバーチャル世界のシステム開発に取り組んできた著者が、3年間で100人以上のプレイヤーへのインタビューをもとに、人々がそれらのゲームに魅了され、ハマっていく要素を探っています。エバークエストでの研究成果をメインに、数ある主なMMOタイトルについても特徴や概要について言及しています。
韓国のオンラインゲームビジネス研究―無限の可能性を持つサイバービジネス成功の条件
魏 晶玄 著
現時点では、日本語では上記のようなアプローチで書かれた研究書はまだ出ていませんが、関連書としては、韓国のオンラインゲーム研究の第一人者、魏晶玄氏による、オンラインゲームの産業分析を行なった研究書がリリースされています。欧米とは異なる文脈で発達しているアジアのオンラインゲームコミュニティについて、その特性や国ごとのユーザーの違いなどについて触れられています。
(参考) このトピックの関連論文:
藤本徹 (2005). 多人数参加型オンラインゲームの教育利用に向けた研究の方向性.
http://anotherway.jp/seriousgamesjapan/archives/files/MMOGResearchFrameworks-Fujimoto.pdf
   

マクドナルド&エクサゲーミング

 ここ数年巻き起こっているファーストフード批判への対策として、米マクドナルドはサラダメニュー充実を図るなどのヘルシー路線を打ち出しています。そのPRの一環として、ゲームコンソールを使ったフィットネスプログラムとして話題を呼んだ、「Yourself! Fitness」とタイアップして、Yourself! FitnessのデモDVD(ヨガ、カーディオなど4種類)がミールセットのおまけについてくるキャンペーンを展開しています。
 このYourself! Fitnessは、バーチャルインストラクターによる指導で、自宅にいながら本格的なトレーニングができるプログラムで、マクドナルドのPRではその指導部分のビデオを編集して各15分にまとめたDVDしたものが提供されています。
Yourself! Fitness ウェブサイト
http://www.yourselffitness.com/

エクサゲーミングジム:XRtainment Zone

 シリアスゲームニュースサイトSeriousgamessource.comで、EyeToyやDDRなどの身体を動かして操作するゲーム(エクサゲーム)を各種設置した、子どもと家族向けのジム施設「XRtainment Zone」が紹介されています。
 カリフォルニア州ロスアンゼルス近郊のレッドランズに設立されたこのジムは、「エクサテインメント」という、健康増進のためのゲーム利用をコンセプトに、子ども連れの家族がゲームを楽しみながら運動できるレクリエーション施設で、近日オープンに向けて準備が進められています。下記の活動紹介ブログでは、その施設の準備に並行して、地域でプロモーションイベントを行なう様子が紹介されています。
シリアスゲームソース記事
http://seriousgamessource.com/features/feature_060206_exergaming.php
XRtainment Zoneウェブサイト
http://www.xrtainmentzone.com/index.htm
XRtainment Zone活動紹介ブログ
http://xrtainmentzone.blogspot.com/