投稿者「tfuji」のアーカイブ

「ゲーム業界の敵」、弁護士資格剥奪される

 大手ゲーム会社を片っ端から訴えるなど、アンチ暴力ゲーム運動の先頭に立って活動していた弁護士、ジャック・トンプソン(Jack Thompson)氏に対し、9月25日、フロリダ州最高裁より同氏の弁護士資格の永久剥奪と罰金約4万3000ドルの支払いの命令が下されました。
 トンプソン弁護士は、「グランド・セフト・オート」をはじめとする暴力描写を含むゲームを発売するパブリッシャー各社を訴えるなど、ゲーム業界の敵として知られていますが、このほかにもラップ音楽などさまざまなターゲットを見つけては訴えたり、果てはフロリダ州の裁判所や弁護士協会を訴えるなど、不適切な活動や問題行動が続いてきた結果の今回の措置となったようです。
 さっそくこのニュースを取り上げた各ゲーム情報サイトではゲームファンから多くの喜びや同情のコメントが寄せられて話題になっています(ソース:Wikinews)。

Operation: Sleeper Cell: がん研究支援のためのARG

 がん研究活動への認知向上、募金促進を目的とした代替現実ゲーム(ARG、Alternate Reality Game)「Operation: Sleeper Cell」が最近公開され、ARGに関心のある人々の間で話題になっているようです(ソース:Wonderland)。
 このゲームは、英国のがん研究支援組織のCancer Research UK がスポンサーとなって開催されたARGアイデアコンテスト「Let’s Change the Game」から生まれたゲームで、ボランティアで集まった15名のゲーム開発者有志によって結成されたグループ「Law 37」によって開発、運営されてます。
 ゲームは、パズルゲームやライブイベントなどの個々のミッションで構成され、プレイを通してCancer Research UKへの理解を深めたり、募金活動への協力を行ったりできるというものです。
 シリアスゲームの分野では、ARGは社会活動のためのゲーム「ゲームズ・フォー・チェンジ」の一つの形態として捉えられています。ARG がどういうものかについては、日本語での解説記事もいくつか出ています。少し詳しく見てみたい方は下記のような記事から掘り下げてみてはいかがでしょうか。
いよいよ日本上陸をはじめた「ARG」って何だ?(IT media)
ARGという、新ジャンル(4Gamers)
ARG とは?(ARG FAN)

米国心理学会のゲームの効果に関する声明

 8月に米国心理学会(APA)の年次大会においてデジタルゲームの効果に関するセッションが行われ、その発表内容が同学会のプレスリリースとしてアナウンスされました。
PLAYING VIDEO GAMES OFFERS LEARNING ACROSS LIFE SPAN, SAY STUDIES (American Psychological Association)
http://www.apa.org/releases/videogamesC08.html

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The Free Culture Game: クリエイティブ・コモンズの精神をプレイするゲーム

 ローレンス・レッシグ教授の提唱するクリエイティブ・コモンズの概念をもとにデザインされたゲーム「The Free Culture Game」が最近公開されて話題になっているようです(ソース: WaterCoolerGames)。
The Free Culture Game
http://www.molleindustria.org/freeculturegame-eng
freeculture.jpg

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オバマ候補応援ゲーム

debate.jpg
 前回の米大統領選の時に民主党候補だったハワード・ディーン氏の選挙キャンペーンゲーム「Howard Dean for Iowa Game」を開発したGonzalo Frasca氏が、今回は民主党のオバマ候補応援ゲーム「Debate Night」を開発し、先日公開しました。
 このゲームは、Frasca氏の率いるゲームスタジオ、Powerful Robot Gamesが開発したもので、今回はオバマ候補からのスポンサーはついておらず、アンオフィシャルな勝手応援ゲームとのことです。
 パズルゲームのZumaをフォーマットとして、大統領ディベートの論点をアイコン化したものをゲームに使用しています。マケイン候補が打ち出してくる論点を切り返し、決めての論点をカウンターでぶつけるというメタファーがメッセージとなっているのがこのゲームの特徴です。また、ゲームオーバー画面もゆかいなパロディになってます。
Debate Night (Powerful Robot Games)

SERIOUS GAMES SUMMIT GDC 2009の発表者応募受付中

 来年3月18-22日にサンフランシスコで開催されるゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス(GDC) 内で、シリアスゲームサミット(3月18-19日)が行われます。現在、発表者を募集中です。
 このサミットは2004年からこの形式で行われており、今度で6回目となります。シリアスゲームに関心のある人々が集う最大のイベントとして定着しており、この分野の最新情報の収集や人的ネットワークの形成の場となる良い機会です。
 レクチャー、パネル、ケーススタディ、ポスター、デモ、の五種類のセッションにそれぞれ発表者を募集しています。応募締め切り日は9月24日です。募集内容等詳細は公式ウェブサイト(英語)でご確認ください。
http://www.gdconf.com/conference/sgssubmissions09.htm

「デジタルメディアと学習」コンペ、今年は日本からも応募可

 マッカーサー財団がスポンサーとなって昨年から開催されているDigital Media and Lerning Competition の今年の応募受付が開始されました。今年は日本からも応募を受け付けているので少し概要をご紹介します。
Digital Media and Learning Competition Website
http://www.dmlcompetition.net/

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シリアスゲーム製品販売ウェブサイト

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 シリアスゲーム関連製品販売ウェブサイト「Buy Serious Games」が開設されました。
 このウェブサイトは、英国ウェストミッドランド地域開発公社がスポンサーとなって推進されているSerious Games Exposed project が主体となり、英国コベントリー大学のSerious Games Institute ほか、同公社が支援する各機関と共同でシリアスゲーム振興活動の一環として運営されています。
 Paypalやクレジットカード決済でオンライン購入が可能になっており、現在はビジネスシミュレーションゲームやゲーム開発ツールなどが8点ほどが展示されています。これからバラエティも品数も充実していくことと思います。シリアスゲーム振興として、製品の流通手段を提供しようという試みで、今後英国からこのような試みがどのように展開されていくかが楽しみなところです。
Buy Serious Games ウェブサイト
http://www.buyseriousgames.com/

Serious Games Institute のディレクターが9月に来日

 英国コベントリー大学のSerious Games Institute で研究ディレクターを務める、Sara de Freitas博士が9月上旬に来日します。
 前のエントリーでもご紹介しましたように、SGI は英国のシリアスゲーム・仮想世界研究の拠点として活動しており、de Freitas 博士はシリアスゲーム研究者として知られており、多数の論文を発表しています(Dr Sara de Freitas のプロフィール)。SGI での産学連携活動状況についてはもちろん、欧州のシリアスゲームの動向を最もよく知る研究者の一人です。

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Games and Virtual Worlds for Serious Applications 2009 発表論文募集中

 3月23-24日に英国コベントリー大学で、シリアスゲームと仮想世界研究をテーマとした国際カンファレンス「Games and Virtual Worlds for Serious Applications 2009 」が開催されます。
 このカンファレンスでは、ゲームと仮想世界の教育的、社会的用途での利用に取り組む研究者、開発者が世界中から集まり、この分野の最新事例の発表が行われます。特にゲーム、仮想世界の「応用的研究(これらの技術を利用した教育や研究活動の実践事例)」、「研究の方法論や理論的枠組(参与デザイン研究、データ収集、分析手法など)」、「評価手法研究」の3点に焦点を置いているとのことです(もう少し詳しい概要を下記に抄訳しました)。
 前のエントリーでも少し書きましたが、主催するコベントリー大学 Serious Games Institute (SGI)では、シリアスゲーム事例研究や、セカンドライフやOLIVEプラットフォームなどを利用した仮想世界の応用研究プロジェクトを進めており、それらのプロジェクトの活動状況もこのカンファレンスで紹介されることと思います。欧州のこの分野の研究者、開発者が多く集まる機会ですので、参加されるとこの分野での人的ネットワーク形成のためにもよい機会になることでしょう。
 現在、発表論文を募集しており、フルペーパーの締め切りは11月1日(ショートペーパーとポスターは11月15日)です。優秀論文は、British Journal of Educational Technologyにも収録されるそうです。関連する研究に取り組まれている方は(もちろん採用されれば会に参加して発表する必要がありますが)投稿してはいかがでしょうか。
以下、ご関心ある方へ概要補足です。

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