CEDECでのシリアスゲーム関連セッション

8月31日~9月2日に開催されるCEDEC(CESA Developers Conference)でシリアスゲーム関連のセッションがいくつか行われます。
まず、CEDECの学生向け「『ゲームのお仕事』業界研究フェア 2010」の方で
「シリアスゲームの可能性」と題して藤本が講演します。
http://cedec.cesa.or.jp/oshigoto/2010/program/sessions/O10_O7015.html
日時は9月2日(木)15:45~16:45です。

このほか、CEDECでは次のようなシリアスゲーム関連の注目セッションが
予定されています。九州大学のシリアスゲームプロジェクトの研究グループによるパネルディスカッションと、ベネッセコーポレーションと立命館大学サイトウアキヒロ教授のゲームニクス教育利用プロジェクトのセッションです。

産学官連携によるシリアスゲーム制作は可能か?
-2009年度産学官連携シリアスゲーム制作プロジェクトの実例紹介を通して-
http://cedec.cesa.or.jp/2010/program/AC/C10_P0108.html

「ゲームニクス」の教育利用の取り組み
~学習に効果をもたらすゲーム要素とは~
http://cedec.cesa.or.jp/2010/program/MX/C10_I0047.html

「デジタルゲームの教科書」フリートークラジオ「シリアスゲームの今を語る」

「デジタルゲームの教科書」執筆陣によるトークプログラムをustreamで放送中です。

今週は藤本がゲスト出演して8月19日22時より放送されます。
放送中、twitterで質問も受け付けています。

「デジタルゲームの教科書」フリートークラジオ:第7回「シリアスゲームの今を語る」(8/19)

NASAの宇宙開発オンラインゲーム「Moonbase Alpha」無料配布開始

NASAが開発した宇宙開発マルチプレイヤーオンラインゲーム「Moonbase Alpha」が、本日(7月6日)より、オンラインゲームダウンロードサービスのSteamにて無料配布開始されます。

このゲームは、実際のNASAのテクノロジーをもとにデザインされた宇宙開発体験MMO「Astronaut: Moon, Mars and Beyond」の導入編として公開され、本編は今秋以降順次公開されるとのことです。「America’s Army」の開発を手掛けたことで知られるシリアスゲーム開発会社バーチャルヒーローズが開発を担当しています。America’s Armyでも使用されているゲームエンジンのUnreal Engine 3で開発されており、技術的品質は最新のゲームタイトルに引けを取らず、現在のシリアスゲームタイトルの中では最先端に位置するのは間違いないでしょう。

ゲームの内容としては、プレイヤーは月面基地で起きた災害に対応して基地のシステム復旧に当たるなどの宇宙開発にまつわるさまざまなチャレンジが提供されます。MMOとしてかなり自由度の高いゲーム世界が提供されており、今後ゲームが進むと実在のNASAの宇宙飛行士や技術者が登場して、活動を共にしたり、実際のNASAの活動を体験できるようにデザインされています。また、プレイヤーがUnrealの開発エディタを使って自分でコンテンツを開発もできるように計画されているとのこと。今後若い世代が宇宙開発への関心を高めるきっかけとなるべくこのゲームが普及していくことが期待されます。

ダウンロードしてプレイするにはSteamをパソコンにイ
ンストールしてからゲームをダウンロードする必要があります。詳細はゲームの公式サイトをご確認ください。

Moonbase Alphaトレイラー

参考サイト:
Moonbase Alphaゲームサイト
http://www.moonbasealphagame.com/
NASAのLearning Technologyのゲーム紹介ページ
http://www.nasa.gov/offices/education/programs/national/ltp/games/moonbasealpha/
NASA game gives keys to virtual moonbase (MSNBC)
http://www.msnbc.msn.com/id/38057827/ns/technology_and_science-space/

Unreal Engine 3 Game Technology Fuels NASA MMO Game (Gamerlive.tv)
http://www.gamerlive.tv/article/unreal-engine-3-game-technology-fuels-nasa-mmo-game

最近海外で刊行されたシリアスゲーム関連書2009-2010(1)

 海外では次々にシリアスゲーム、ゲームと教育・学習に関する学術書や開発ガイドが刊行されています。ここ2年ほどの間にまだご紹介していない文献がたまってきましたので、3回に分けてご紹介します。

まずはじめに、IGI Globalから刊行された3冊の論文集です。

Interdisciplinary Models and Tools for Serious Games: Emerging Concepts and Future Directions

Serious Game Design and Development: Technologies for Training and Learning

Gaming
and Cognition: Theories and Practice from the Learning Sciences

同社では立て続けにシリアスゲーム関連の論文集を出版しています(まだこの後も何冊か準備中のようです)。論文の質はさまざまなようですが、これだけのボリュームでこの分野の論文が出てくるというところに研究者の層の厚さの違いが出ているようです。一つの国からではなくて、英語圏各国での研究を集められるところで厚みが出せる面もありますね。

それぞれのトピックの関連研究レビューを行っているので、この分野の研究を行う方には、手元に置いてあると便利な感じです。ボリュームが多いので中身の紹介は割愛させていただいて、以下の目次をご覧ください。

続きを読む

東京工芸大「シリアスゲーム論」ゲスト講演シリーズのお知らせ

東京工芸大学芸術学部ゲーム学科で開講している「シリアスゲーム論」(木曜5限:16:40-18:10)では、6月3日の授業から3回連続で、ゲストスピーカーをお招きしたゲスト講演シリーズを行います。

第1回: 6月3日(木) 「ゲーム開発上のさまざまなジレンマとその対処法(仮)」
ゲスト: 馬場 保仁 氏(株式会社セガ プロデューサー)
『プロ野球 チームをつくろう!』、『J-LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!』など「つくろうシリーズ」のディレクション、企画を手掛ける。著書に「ゲームの教科書」(共著、筑摩書房)。

第2回: 6月10日(木)「エンジニアの強みとなるゲーム開発スキル(仮)」
ゲスト: 今池正好 氏(株式会社FEACインターナショナル 代表取締役)
学生時代にソフトウェア開発会社を起業、ゲームやWebアプリなどの開発者/経営者として活躍中。

第3回: 6月17日(木)「ユニークなゲーム企画を形にする思考法(仮)」
ゲスト: 山本 貴光 氏(ゲーム作家、文筆家)
94年から2004年までコーエーにてゲーム開発に従事(企画・プログラム)。開発タイトル「That’s QT」「戦国無双」など。著書に「問題がモンダイなのだ」(共著、筑摩書房)、「ゲームの教科書」(共著、筑摩書房)ほか。

受講生以外の方も聴講自由ですので、ご興味ある方は気軽にお越しください。
外部向けの公開イベントではなく、担当教員が一人で仕切っている普通の大学の授業です。ご案内や受付等はございませんが、席は十分に空きがありますので、適当にお越しいただいてご自由にご聴講ください。

場所: 東京工芸大学厚木キャンパス1121教室(11号館2階)
日時: 6月3日、10日、17日(木)5限(16:40~18:10)

アクセス方法:
最寄駅:小田急線本厚木駅
キャンパスへは本厚木駅よりバス(260円)約25分、タクシー(2000円程度)で約20分です。

駅前バス停から東京工芸大学行きで終点で降りていただくと目の前がキャンパスです。
(終点ひとつ前に「東京工芸大学前」というバス停がありますがその次ですのでご注意ください)
バスは平日午後は15分おきくらいで出ています。
バス時刻表等アクセス情報詳細は下記をご参照ください。
http://www.t-kougei.ac.jp/guide/campus/access/

九州大学シリアスゲームプロジェクトがウェブサイト開設

福岡市の委託事業として、九州大学芸術工学研究院が中心となって実施されている「シリアスゲームプロジェクト」のウェブサイトが開設されました。

九州大学 シリアスゲームプロジェクトのウェブサイト
http://bit.ly/d2usXl

このウェブサイトでは、昨年度の事業活動で開発された4本のシリアスゲームが紹介されているほか(6月1日よりダウンロードできるそうです)、3月に開催されたシンポジウム「産学官連携によるシリアスゲーム制作の可能性」のレポートも掲載されています。

プロジェクトは3年計画の2年目に入り、今年度は「ヘルスケア」「観光」などのテーマで、事業化を目指したシリアスゲーム開発の取り組みを進めていくとのことです。

九州大学でシリアスゲームのシンポジウムを開催(3月5日)

3月5日に九州大学で「産学官連携によるシリアスゲーム制作の可能性」をテーマとしたシンポジウムが開催されます。

オランダから研究者を招いての講演のほか、福岡市、九州大学で今年度取り組まれていた「シリアスゲームプロジェクト」の成果発表、パネルディスカッションが予定されています。
参加は無料です。参加ご希望の方は下記の概要にある登録ページで参加登録を行ってください。
その他概要は下記をご参照ください。

*以下案内より転載
+++++++++++++++++++++++++
シリアスゲームプロジェクトシンポジウム

テーマ「産学官連携によるシリアスゲーム制作の可能性」

基調講演: ユルン・ファン・マストリヒト
(ユトレヒト芸術大学 アートメディア&テクノロジー学部
ゲーム&インタラクションデザイン研究部門長 教授)
「オランダの実例 ユトレヒト大学における産学官ゲーム制作への取
り組み」

SESSION1: 九州大学シリアスゲームプロジェクト紹介・成果発表

SESSION2: パネルディスカッション
「産学官によるシリアスゲーム制作の可能性」

日時 : 2010年3月5日(金) 14:30~17:30 (開場14:00)
場所 : アクロス福岡 1F 円形ホール
(博多駅から地下鉄空港線 天神駅下車 徒歩5分)
参加費: 無料
下記URL申し込みフォームよりお申し込み下さい
http://sgpsrv.i.kyushu-u.ac.jp/SGP-theme/

主催: 福岡市 九州大学 大学院芸術工学研究院
協力: GFF
+++++++++++++++++++++++++++
*詳しい内容、その他お問い合わせは下記事務局までどうぞ

九州大学 大学院芸術工学研究院
シリアスゲームプロジェクト事務局(担当:馬場)
〒815-0033 福岡市南区大橋1-3-27 LUNETTE 3F
TEL:092-512-5220
e-mail:sa-baba@design.kyushu-u.ac.jp

シリアスゲームジャパンのツイッター配信始めました

シリアスゲームジャパンのツイッターアカウント(@seriousgamesjp)を開設しました。

これにより、ブログでご紹介しきれないちょっとした情報などをフットワークよく情報提供できればと考えております。
ツイッターユーザーの皆さま、どうぞご利用ください。また、当トップページにウィジェットを設置していますので、ツイッターをご利用でない方も当サイトからツイート参照できます。

シリアスゲームジャパン・ツイッターページ
https://twitter.com/seriousgamesjp

シンガポールでSerious Games Conference 2010開催(3/3-4)

3月3~4日にシンガポールSuntec Convention Centreで「Serious Games Conference 2010」が開催されます。

世界各国のシリアスゲーム普及に携わる関係者や開発者などによる講演、パネルディスカッション、ビジネスマッチング、ネットワーキングなどのセッションが予定されています。シリアスゲームジャパン代表の藤本もスピーカー、パネリストとして参加し、日本のシリアスゲームの動向や最近の事例などについて話題提供してきます。

シンガポール政府機関の協賛を受けており、このイベントが今後のシンガポールにおけるシリアスゲーム普及の第一歩となるようです。参加方法、開催概要の詳細は下記リンクをご参照ください。

Serious Games Conference 2010 詳細:
http://bit.ly/8LKz5U

2010年のシリアスゲーム関連イベント

今年も多くのシリアスゲーム関連のイベントが世界各地で開催される予定です。
シリアスゲームがメインでないものも一部含め、現在把握しているイベント予定をご紹介します。
今後も把握次第、順次お知らせします。

SharpBrains Summit
January 18-20th, 2010
Virtual conference
http://www.sharpbrains.com/summit/

Serious Games Conference 2010
March 3-4, 2010
Singapore
http://bit.ly/8LKz5U

Serious Games Summit
March 9-10, 2010
San Fraccisco, CA
http://www.gdconf.com/conference/sgs.html

2010 International Conference on Games and Virtual Worlds for Serious Applications (VS-GAMES 2010)
Braga, Portugal
March 25-26, 2010
http://www.vsgames2010.org/

Serious Games for Sports and Health GameDays 2010
March 25-26 2010
TU Darmstadt, Germany
http://www.innogames-forum.de/gamedays/gamedays.html

Game Based Learning 2010
March 29-30 2010
London, UK
http://bit.ly/8VDW5N

Future Play
May 6-7, 2010
Vancouver, BC
http://www.futureplay.org/

7th Annual Games for Change Festival
May 24-26, 2010
New York City
http://www.gamesforchange.org/

Games Beyond Entertainment Week
May 24-27, 2010
Boston, MA
– Serious Games Festival & Conference 2010
– 6th Annual Games for Health Conference
– Out & About : The Mobile Serious Games Conference
– 3rd Annual Games Accessibility Day
– 3rd Annual Virtual Worlds & Health Day
– Emerging Markets in Videogames Symposium
– Serious Games Design & Development Bootcamp
– iPhone Design & Production Bootcamp
http://www.gamesbeyondentertainment.com/

The 5th International Conference on the Foundations of Digital Games
Monterey, CA
June 19-21, 2010
http://fdg2010.org/

Serious Games Conference and Serious Games Award
May 3, 2010
Hannover, Germany
http://www.nordmedia.de/content/digitale_medien/digital_media_cluster/serious_games_conference/index.html

Engage! Expo 2010
February 16-17, 2010
New York City, NY
http://www.engageexpo.com/ny2010/

Games + Learning + Society Conference 6.0
June 9-11, 2010
Madison, WI
http://www.glsconference.org/2010/

Fun and Games 2010
September 15-17, 2010
Leuven, Belgium
http://fng2010.org/

Interservice/Industry Training, Simulation and Education Conference (I/ITSEC)
Nov 29 – Dec 2, 2010
Orlando, FL
http://www.iitsec.org/