投稿者「tfuji」のアーカイブ

ベネッセ「得点力学習DS」を発表

 ベネッセコーポレーションの次世代の進研ゼミ事業展開として、従来の印刷教材に加えてウェブとDSを組み合わせたブレンド型の通信講座を展開するという発表が行われたとのことです。ゲーム情報系各メディアで一斉に取り上げられています。
ベネッセコーポレーションがニンテンドーDSを使った新しい家庭学習のスタイルを提案(ファミ通.com)
http://www.famitsu.com/game/news/1212087_1124.html
 
ベネッセ、ニンテンドーDSやウェブをブレンドした次世代進研ゼミについて発表 (inside)
http://www.inside-games.jp/news/252/25269.html
ベネッセコーポレーション、WebやDSを使った次世代「進研ゼミ」、「進研ゼミ中学講座+i」と「得点力学習DS」を発表 (GameWatch)
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20071122/bene.htm
 この「得点力学習DS」は、中学生向け主要5教科(英語、数学、国語、理科、社会)の18タイトルをリリースするということで、中学カリキュラムの多くをカバーするラインナップを提供しているところは、他社よりも一歩踏み込んだ形での展開になっていると言えるでしょう。
 このタイトルのほかにも、同社では2008年にDS学習系タイトルのリリース予定もあるとのことで、楽しみなところです。

英単語を学んでお米を寄付するゲーム:FreeRice

 英単語学習ゲームと寄付活動を組み合わせたウェブサイト、FreeRiceへの関心が高まってきています。
Freerice
http://www.freerice.com/
 このウェブサイトは、表示される英単語クイズに答えて正解すると、一問正解につき10粒のお米が寄付され、WFP国連世界食糧計画を通して貧しい国の人々へ提供されます。ユーザーが英単語を学べば学ぶほど貧困問題への貢献ができるという仕組みです。正解すると寄付したお米がたまっていく様子が表示されます。
 寄付される米の資金は、正解するとページ下に表示されるスポンサーが提供する形で、通常のクリック型の広告課金の仕組みで動いているようです。英単語クイズの仕組みは、正解すると難易度が上がり、間違えると下がる設定になっており、レベル50段階で調整されるそうです。難易度レベルはクイズ画面下に小さく表示されます。
 提供されている統計によると、10月に開始して約1ヶ月で、約10億7000万粒を記録しており、すでに(正解のみカウントで)延べ1億以上クリックされていることになります。初日の10月7日の830粒からどんどん増えて、最新の11月9日の記録は6325万粒(632万クリック)まで急速な成長を示しています。
 このウェブサイトは、知識学習+社会啓蒙のシリアスゲームの区分で捉えられますが、広告モデルを組み合わせることで社会啓蒙から一歩進めて具体的な貢献活動も実現しています。技術的に単純でありながら問題解決のアクションレベルを高めており、よいシリアスゲームのモデルケースと言えるでしょう。

「テレビゲーム教育論」メディア掲載情報

 今年7月に発売された「テレビゲーム教育論―ママ!ジャマしないでよ勉強してるんだから」の紹介記事や関連記事が新聞等各メディアに掲載されており、記事数が増えてきましたので、まとめてご紹介します。
読売新聞・朝刊「ゲームソフトから学ぶ 実用目的に活用の動き」(2007年10月29日)
http://www.yomiuri.co.jp/net/feature/20071029nt02.htm
毎日新聞・朝刊「くらしナビ」欄(2007年10月27日)
http://mainichi.jp/enta/book/review/news/20071027ddm013070124000c.html
大学新聞・書籍紹介欄(2007年10月25日)
CSデジタル放送「日テレG+(ジータス)」おとな館(#123 知識が広がる!シリアスゲーム)(2007年10月13日)
* 番組ウェブサイト「おとな館(#123: 知識が広がる!シリアスゲーム)」
http://www.yomiuri.co.jp/stream/tvotona/memo123.htm
* 番組ストリーミング
http://www.yomiuri.co.jp/stream/otona/otona123.asx
日本経済新聞・読書欄(2007年9月16日)
月刊アスキー・2007/08/24発売号 (10月号)・一読必冊
http://www.fujisan.co.jp/Product/60/b/158500/

DiGRA Japan月例研究会 「『健康検定』を通して見る日本のシリアスゲーム」

日本デジタルゲーム学会の月例研究会で、シリアスゲームをテーマとした講演が行われます。
— 以下、DiGRA Japanウェブサイトより転載 —
日本デジタルゲーム学会 第11回月例研究会 「『健康検定』を通して見る日本のシリアスゲーム」(10月26日)
 第11回月例研究会の概要が決定いたしましたので、お知らせいたします。
開催日時:2007年10月26日(金) 18:00開始 20:00終了
場所:東京大学本郷キャンパス 工学部2号館4階243教室
定員:100名
タイトル:
「『健康検定』を通して見る日本のシリアスゲーム」
講演者:
南雲 玲生(株式会社ユードー代表取締役)
横山 貴敏(株式会社ユードー 『健康検定』プロデューサー)
概要:
 ここ数年の日本のゲーム産業の特筆の一つとして上げられるのが、知育ゲーム・シリアスゲームの隆盛だろう。その一方で、そのブームの限界が識者から指摘されることも多くなってきた。
 第11回月例会では、11月発売予定となっている新しい本格的健康ソフトとして発売される『健康検定』の開発者をお招きし、その開発過程や、開発の狙いをご講演頂き、日本におけるシリアスゲームについて、考えたいと思う。
 健康検定のホームページは以下のアドレスです。
 http://www.kenkoukentei.jp/
 ご参加の際には下記のページからお申し込みをお願いいたします。
 なお、正会員・学生会員・賛助会員(一口あたり代表者3名まで)の方は無料となりますが、準会員・非会員の方は1,000円の参加費が必要となります。

CS日テレG+でシリアスゲーム特集

 CSデジタル放送「日テレG+(ジータス)」の番組「おとな館」で、「知識が広がる!シリアスゲーム」という特集が放送されました。
 番組では、先月開催されたDiGRA2007、その中でのマーク・プレンスキー氏の基調講演ほかのセッションの模様、小学校でのニンテンドーDSを利用した教育の取り組み、国連WFPが開発した「フードフォース」、スクウェア・エニックス、SG ラボなどが紹介されています。
—以下、DiGRA Japan ウェブサイトより転載—
CSデジタル放送「日テレG+(ジータス)」の番組、「おとな館(#123: 知識が広がる!シリアスゲーム)」において、DiGRA2007が紹介されましたのでお知らせいたします。
本番組は、9月27日(木) 16:30〜18:00に小柴ホールにて開催された、シンポジウム : ゲームと教育・医療(Symposium : Games, Education, and Medical Care)を取り上げ、マーク・プレンスキー氏や香山リカ氏のインタビューなども収録しています。また、DiGRA2007組織委員長・馬場章氏が、DiGRA2007について紹介しています。
  10月20日(土)からは、下記URLでも視聴できます。
* 番組ウェブサイト「おとな館(#123: 知識が広がる!シリアスゲーム)」
http://www.yomiuri.co.jp/stream/tvotona/memo123.htm
* 番組ストリーミング
http://www.yomiuri.co.jp/stream/otona/otona123.asx
◆番組の概要
CSデジタル放送「日テレG+(ジータス)」
おとな館#123 知識が広がる!シリアスゲーム
娯楽用にとどまらない実用的な効果があるゲームソフト「シリアスゲーム」が注目されています。様々な知識を効率的に得られることから、教育現場でも導入が進みつつあります。この分野で日本初となる国際学会を開いた馬場章・東大大学院情報学環教授の案内で、大人も楽しみながら遊べるゲームの最前線をのぞきます。(テレビでは10月13日から放送)

環境問題を学べるSimCity最新作

 SimCityの最新作「SimCity Societies」について、米Electronic Arts(EA)と英国の大手エネルギー企業BPが協力して、地球温暖化の原因や影響を学べる要素を取り入れるとの発表がありました。「SimCity Societies」は前作「SimCity4」に続く同シリーズ最新版で、北米と欧州では11月15日発売とのこと。
日本語の記事もITmediaNewsに出ています。
EA、4年ぶりの「SimCity」は環境保護がテーマ(ITmedia news)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0710/12/news010.html
英語ですがSerious Games Sourceの記事の方が詳しいです。
EA, BP Partner For Climate Education In SimCity Societies(Serious Games Source)
http://www.seriousgamessource.com/item.php?story=15764
 今後このような形で、シリアスゲームの発想で市販ゲームに学習的な要素を高める動きが少しずつ増えてきそうで楽しみです。

CEDECにてシリアスゲームセッション開催

 9/26-28に東京大学にて開催されたCEDEC2007初日の26日、シリアスゲームジャパン代表の藤本による講演「シリアスゲームの新展開と国内外の最新動向」と、ラウンドテーブルセッション「ビジネスとしてのシリアスゲームの方向性と課題」が行われました。
 講演、ラウンドテーブルとも、シリアスゲームに関心の高い多くの参加者の皆さまにご参加いただいてとても盛況でした。ご来場下さった皆さま、この場を借りてお礼申し上げます。
セッションの模様はインプレスGAME Watch、ファミ通.comで紹介していただいています。
【CEDEC 2007現地レポート】シリアスゲームの国内外の動向と、ビジネスとしての課題(インプレスGAME Watch)
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20070926/seri.htm
シリアスゲームとニンテンドーDSの切っても切れない仲とは?CEDEC 2007(ファミ通.com)
http://www.famitsu.com/game/news/1210823_1124.html
 なお、同時開催のDiGRAカンファレンスでも、世界中から集まった研究者により、シリアスゲームに関する多数の研究発表、「テレビゲーム教育論」の著者のマーク・プレンスキー氏による基調講演も行われました。

食事と運動について学べるニンテンドーDSソフト「健康検定」

 日常生活の中での適度な運動、バランスの取れた食生活などの基礎知識を楽しく学び、生活習慣病予防の促進を目的としたニンテンド−DSソフト『健康検定』が11月15日にユードーより発売されます。
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 この「健康検定」では、健康的な食事量を把握するための知識や、適度な運動量を維持するための知識を身につけることができ、特定健診で測定が義務化された腹囲や体重などの健康データの記録と肥満度のチェックもできるそうです。収録されている「食事バランスガイド」は、国立健康・栄養研究所の吉池信男氏、「エクササイズガイド」は同研究所の田畑泉氏がそれぞれ監修しています。
 厚生労働省、農林水産省によってまとめられた「栄養・食育対策の推進」と「運動施策の推進」をもとにした生活習慣病予防に関する基礎知識を、検定、トレーニング問題として1400問収録されており、健康に関する知識の理解度をチェックできるように作られています。なお、書籍版、携帯版も同時に発売されるそうです。

ビジネスウィークで「ゲームのチカラ」特集

 ビジネスウィーク誌のウェブサイトで「The Power of Gaming」という特集記事が組まれています。
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BusinessWeek Special Report: The Power of Gaming
http://www.businessweek.com/innovate/di_special/20070813thepowerof.htm
 この特集は7本の記事で構成されており、ゲーム産業の市場規模が拡大(PwCの予測では2006年316億ドル→2011年418億ドル)し、テクノロジーも飛躍的に向上するなかで、社会的な用途で利用されるシリアスゲームが重要なキーファクターとなってきていることを論じています。マッキンゼー、IBM、ジョンソン&ジョンソン、フィリップスなどの社内研修用に利用されているシリアスゲームも紹介されています。また、大手ゲーム会社がシリアスゲーム市場に参入する例として、スクウェアエニックスと学研がSGラボを設立したことも紹介されています。

DiGRA 2007プログラムのお知らせ

 9月24日(月)から28日(金)にかけて開催される、デジタルゲームの国際学術会議「DiGRA 2007」のプログラム詳細がすでにDiGRAウェブサイトにて告知されています。
http://digra2007.digrajapan.org/program.html
 大会4日目の9月27日(木)は、「Serious Games Day」とタイトルがついており、シリアスゲーム関連の研究発表やシンポジウムが多数行われます。「テレビゲーム教育論」の著者、マーク・プレンスキー氏の基調講演も行われます。そのほかにも「ゲームと学習」をテーマとした発表や関連するゲーム研究の発表が数多く行われます。海外の発表者は英語で発表しますが、日本語への同時通訳セッションも多数あります。
 早期割引は8月24日までですので、お申込はお早めに。