英単語学習ゲームと寄付活動を組み合わせたウェブサイト、FreeRiceへの関心が高まってきています。
Freerice
http://www.freerice.com/
このウェブサイトは、表示される英単語クイズに答えて正解すると、一問正解につき10粒のお米が寄付され、WFP国連世界食糧計画を通して貧しい国の人々へ提供されます。ユーザーが英単語を学べば学ぶほど貧困問題への貢献ができるという仕組みです。正解すると寄付したお米がたまっていく様子が表示されます。
寄付される米の資金は、正解するとページ下に表示されるスポンサーが提供する形で、通常のクリック型の広告課金の仕組みで動いているようです。英単語クイズの仕組みは、正解すると難易度が上がり、間違えると下がる設定になっており、レベル50段階で調整されるそうです。難易度レベルはクイズ画面下に小さく表示されます。
提供されている統計によると、10月に開始して約1ヶ月で、約10億7000万粒を記録しており、すでに(正解のみカウントで)延べ1億以上クリックされていることになります。初日の10月7日の830粒からどんどん増えて、最新の11月9日の記録は6325万粒(632万クリック)まで急速な成長を示しています。
このウェブサイトは、知識学習+社会啓蒙のシリアスゲームの区分で捉えられますが、広告モデルを組み合わせることで社会啓蒙から一歩進めて具体的な貢献活動も実現しています。技術的に単純でありながら問題解決のアクションレベルを高めており、よいシリアスゲームのモデルケースと言えるでしょう。