日経スペシャル「ガイアの夜明け」12月11日放送

広がるゲームの可能性〜勉強…スポーツ…そして医療〜

http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview071211.html

<放送スケジュール>
◎12月11日 午後10:00〜
 ・テレビ東京
 ・テレビ大阪
 ・テレビ愛知
 ・テレビ北海道
 ・テレビせとうち
 ・TVQ九州放送
◎毎週金曜日午後9:00〜
(再放送 毎週日曜日午前9:00〜)
 ・BSジャパン
◎毎週土曜日 午前12:00〜
 ・日経CNBC
馬場章教授のコメントや、九州大学医学部の高杉紳一郎医師によるゲームを利用した高齢者の医学的効果に関する研究などが紹介されるようです。
以下、テレビ東京Webサイトより転載
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今や世界を代表するゲーム大国となった日本。
そして今、ゲームは子供向けエンターテイメントとしてだけではなく、学習、スポーツなど様々な分野に広がり、対象者も子どもから中高年、そして高齢者まで広がってきているという。
そのきっかけとなったのが、「ニンテンドーDS」。
操作が簡単なことと、「脳トレ」(記憶力・想像力など脳を鍛えるゲームソフト)を始めとして学習・教育ゲームが続々と開発され、これまでゲームにあまり縁のなかった中高年層にも支持が広がったのである。
また「Wii(ウィー)」のようにコントローラーを使ってテニスやボーリングなどスポーツを楽しめるゲームも出現。さらにゲームの多様性、可能性は広がり始めている。
番組ではゲームソフト会社大手の、「スクウェア・エニックス」の「ニンテンドーDS」向けのソフトを専門に開発するプロジェクトチームに密着。どのようにして新しいソフトを開発しているのかを探る。
また、更にゲームは、医療などの分野にも活用され始めている。アメリカでは既に各分野の研究者、医師などがゲーム業界と協力し、医療・政治や社会問題をテーマにした「シリアスゲーム」という分野が確立している。
こうした中、大手ゲームメーカーの「ナムコバンダイ」は「太鼓ゲーム」や「もぐらたたき」のようなゲームを改良し、医師の協力を得て高齢者向けにリハビリ用ゲーム機器を開発。福祉医療施設にゲームセンターを設置し、高齢者が楽しみながらリハビリ・健康維持できるよう試みを始めている。
ゲームは単なる娯楽を越えてどこまで可能性を広げていくのか・・・そのゆくえを追う。
【目指すは“大人のゲーム”――ソフト会社の新たな挑戦】
【「シリアスゲーム」の登場――新しいゲームのかたち】
【病院にゲームセンター!?—–ゲームでリハビリする高齢者たち】
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Serious Games Sessions Europe

 12月3日にフランスのリヨンで開催される「Serious Games Sessions Europe」にて、「東アジアのシリアスゲーム」というテーマで、シリアスゲームジャパン代表の藤本と、韓国ソウル中央大学のウィ・ジョヒン氏が発表を行ないます。
 今回で三回目となるこのカンファレンスでは、シリアスゲーム開発会社として知られるBreakaway GamesのDough Whatley氏の基調講演をはじめ、ヨーロッパ各国のシリアスゲーム開発者、研究者による研究報告、事例発表が行われます。
Serious Games Sessions Europe プログラム
http://www.sgseurope.fr/uk/news.html

最近のシリアスゲーム関連イベント

 今年の秋は、欧米各地で開催されるシリアスゲーム関連のイベントが増えています。9月以降に開催された、また今後予定されているイベントには次のようなものがあります。
Serious Virtual Worlds ’07 (9/13-14, コベントリー(英国))
Serious Games – Practice and Futures Workshop(9/18-19, シェブデ(スウェーデン))
Learning with Games 2007 (9/24-26, ソフィアアナポリス(フランス))
Nordic Serious Games Conference (11/9-10, ユバスキュラ(フィンランド))
Serious Games Canada symposium (11/27-28, モントリオール(カナダ))
I/ITSEC(11/26-29, 米国・フロリダ州オーランド)
Serious Games Sessions Europe (12/3, リヨン(フランス))
Serious Games Summit GDC (2008/2/18-19, 米国・サンフランシスコ)
Games for Health (2008/5/8-9, 米国・メリーライド州ボルチモア)
Advanced Learning Technologies Summit (2008/5/13-14, 米国・ノースカロライナ州カリー)
 なお、日本でも、9月に東京大学で開催されたDiGRAカンファレンスで「Serious Games Day」が設けられて、世界のシリアスゲーム研究者による発表が多数行われました。
 このようなシリアスゲームイベントは、各地のゲームカンファレンスの枠内で開催されることが多く、ちょうど今日から開催されるカナダ・モントリオールのシリアスゲームシンポジウムモントリオールインターナショナルゲームサミットの中で行われています。

ベネッセ「得点力学習DS」を発表

 ベネッセコーポレーションの次世代の進研ゼミ事業展開として、従来の印刷教材に加えてウェブとDSを組み合わせたブレンド型の通信講座を展開するという発表が行われたとのことです。ゲーム情報系各メディアで一斉に取り上げられています。
ベネッセコーポレーションがニンテンドーDSを使った新しい家庭学習のスタイルを提案(ファミ通.com)
http://www.famitsu.com/game/news/1212087_1124.html
 
ベネッセ、ニンテンドーDSやウェブをブレンドした次世代進研ゼミについて発表 (inside)
http://www.inside-games.jp/news/252/25269.html
ベネッセコーポレーション、WebやDSを使った次世代「進研ゼミ」、「進研ゼミ中学講座+i」と「得点力学習DS」を発表 (GameWatch)
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20071122/bene.htm
 この「得点力学習DS」は、中学生向け主要5教科(英語、数学、国語、理科、社会)の18タイトルをリリースするということで、中学カリキュラムの多くをカバーするラインナップを提供しているところは、他社よりも一歩踏み込んだ形での展開になっていると言えるでしょう。
 このタイトルのほかにも、同社では2008年にDS学習系タイトルのリリース予定もあるとのことで、楽しみなところです。

大学におけるシリアスゲームの活用

IBM 学生のビジネス・スキル向上を支援するゲームを発表
:大学におけるシリアスゲームの活用を推進
IBMは、ビジネスとITの結びつきを学ぶ学生向けビデオゲームInnov8(イノベイト)を無償提供すると発表した。
テレビ・ゲーム世代に対応したスキルアップ3D教育ゲーム
http://www.japancorp.net/japan/Article.asp?Art_ID=40665&sec=53
日本の大学では、慶應義塾大学大学院、早稲田大学大学院、中央大学大学院などがすでにカリキュラムに「Innov8」を採り入れている。
企業も導入:
Apply Groupは「2012年までに、Fortune Global 500社のうち、米国、英国、ドイツの企業が先陣を切る形で、100 – 135社が学習用ゲームソフトを採用する」と予測。
全世界30以上の大学が既に、今回発表した「Innov8」をカリキュラムに採り入れている。
全世界2,000以上の大学で、IBMのWebサイトからゲームをダウンロードして教室で利用できるようになります。

http://www.ibm.com/soa/innov8

(US)

英単語を学んでお米を寄付するゲーム:FreeRice

 英単語学習ゲームと寄付活動を組み合わせたウェブサイト、FreeRiceへの関心が高まってきています。
Freerice
http://www.freerice.com/
 このウェブサイトは、表示される英単語クイズに答えて正解すると、一問正解につき10粒のお米が寄付され、WFP国連世界食糧計画を通して貧しい国の人々へ提供されます。ユーザーが英単語を学べば学ぶほど貧困問題への貢献ができるという仕組みです。正解すると寄付したお米がたまっていく様子が表示されます。
 寄付される米の資金は、正解するとページ下に表示されるスポンサーが提供する形で、通常のクリック型の広告課金の仕組みで動いているようです。英単語クイズの仕組みは、正解すると難易度が上がり、間違えると下がる設定になっており、レベル50段階で調整されるそうです。難易度レベルはクイズ画面下に小さく表示されます。
 提供されている統計によると、10月に開始して約1ヶ月で、約10億7000万粒を記録しており、すでに(正解のみカウントで)延べ1億以上クリックされていることになります。初日の10月7日の830粒からどんどん増えて、最新の11月9日の記録は6325万粒(632万クリック)まで急速な成長を示しています。
 このウェブサイトは、知識学習+社会啓蒙のシリアスゲームの区分で捉えられますが、広告モデルを組み合わせることで社会啓蒙から一歩進めて具体的な貢献活動も実現しています。技術的に単純でありながら問題解決のアクションレベルを高めており、よいシリアスゲームのモデルケースと言えるでしょう。

「テレビゲーム教育論」メディア掲載情報

 今年7月に発売された「テレビゲーム教育論―ママ!ジャマしないでよ勉強してるんだから」の紹介記事や関連記事が新聞等各メディアに掲載されており、記事数が増えてきましたので、まとめてご紹介します。
読売新聞・朝刊「ゲームソフトから学ぶ 実用目的に活用の動き」(2007年10月29日)
http://www.yomiuri.co.jp/net/feature/20071029nt02.htm
毎日新聞・朝刊「くらしナビ」欄(2007年10月27日)
http://mainichi.jp/enta/book/review/news/20071027ddm013070124000c.html
大学新聞・書籍紹介欄(2007年10月25日)
CSデジタル放送「日テレG+(ジータス)」おとな館(#123 知識が広がる!シリアスゲーム)(2007年10月13日)
* 番組ウェブサイト「おとな館(#123: 知識が広がる!シリアスゲーム)」
http://www.yomiuri.co.jp/stream/tvotona/memo123.htm
* 番組ストリーミング
http://www.yomiuri.co.jp/stream/otona/otona123.asx
日本経済新聞・読書欄(2007年9月16日)
月刊アスキー・2007/08/24発売号 (10月号)・一読必冊
http://www.fujisan.co.jp/Product/60/b/158500/

DiGRA Japan月例研究会 「『健康検定』を通して見る日本のシリアスゲーム」

日本デジタルゲーム学会の月例研究会で、シリアスゲームをテーマとした講演が行われます。
— 以下、DiGRA Japanウェブサイトより転載 —
日本デジタルゲーム学会 第11回月例研究会 「『健康検定』を通して見る日本のシリアスゲーム」(10月26日)
 第11回月例研究会の概要が決定いたしましたので、お知らせいたします。
開催日時:2007年10月26日(金) 18:00開始 20:00終了
場所:東京大学本郷キャンパス 工学部2号館4階243教室
定員:100名
タイトル:
「『健康検定』を通して見る日本のシリアスゲーム」
講演者:
南雲 玲生(株式会社ユードー代表取締役)
横山 貴敏(株式会社ユードー 『健康検定』プロデューサー)
概要:
 ここ数年の日本のゲーム産業の特筆の一つとして上げられるのが、知育ゲーム・シリアスゲームの隆盛だろう。その一方で、そのブームの限界が識者から指摘されることも多くなってきた。
 第11回月例会では、11月発売予定となっている新しい本格的健康ソフトとして発売される『健康検定』の開発者をお招きし、その開発過程や、開発の狙いをご講演頂き、日本におけるシリアスゲームについて、考えたいと思う。
 健康検定のホームページは以下のアドレスです。
 http://www.kenkoukentei.jp/
 ご参加の際には下記のページからお申し込みをお願いいたします。
 なお、正会員・学生会員・賛助会員(一口あたり代表者3名まで)の方は無料となりますが、準会員・非会員の方は1,000円の参加費が必要となります。

CS日テレG+でシリアスゲーム特集

 CSデジタル放送「日テレG+(ジータス)」の番組「おとな館」で、「知識が広がる!シリアスゲーム」という特集が放送されました。
 番組では、先月開催されたDiGRA2007、その中でのマーク・プレンスキー氏の基調講演ほかのセッションの模様、小学校でのニンテンドーDSを利用した教育の取り組み、国連WFPが開発した「フードフォース」、スクウェア・エニックス、SG ラボなどが紹介されています。
—以下、DiGRA Japan ウェブサイトより転載—
CSデジタル放送「日テレG+(ジータス)」の番組、「おとな館(#123: 知識が広がる!シリアスゲーム)」において、DiGRA2007が紹介されましたのでお知らせいたします。
本番組は、9月27日(木) 16:30〜18:00に小柴ホールにて開催された、シンポジウム : ゲームと教育・医療(Symposium : Games, Education, and Medical Care)を取り上げ、マーク・プレンスキー氏や香山リカ氏のインタビューなども収録しています。また、DiGRA2007組織委員長・馬場章氏が、DiGRA2007について紹介しています。
  10月20日(土)からは、下記URLでも視聴できます。
* 番組ウェブサイト「おとな館(#123: 知識が広がる!シリアスゲーム)」
http://www.yomiuri.co.jp/stream/tvotona/memo123.htm
* 番組ストリーミング
http://www.yomiuri.co.jp/stream/otona/otona123.asx
◆番組の概要
CSデジタル放送「日テレG+(ジータス)」
おとな館#123 知識が広がる!シリアスゲーム
娯楽用にとどまらない実用的な効果があるゲームソフト「シリアスゲーム」が注目されています。様々な知識を効率的に得られることから、教育現場でも導入が進みつつあります。この分野で日本初となる国際学会を開いた馬場章・東大大学院情報学環教授の案内で、大人も楽しみながら遊べるゲームの最前線をのぞきます。(テレビでは10月13日から放送)

環境問題を学べるSimCity最新作

 SimCityの最新作「SimCity Societies」について、米Electronic Arts(EA)と英国の大手エネルギー企業BPが協力して、地球温暖化の原因や影響を学べる要素を取り入れるとの発表がありました。「SimCity Societies」は前作「SimCity4」に続く同シリーズ最新版で、北米と欧州では11月15日発売とのこと。
日本語の記事もITmediaNewsに出ています。
EA、4年ぶりの「SimCity」は環境保護がテーマ(ITmedia news)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0710/12/news010.html
英語ですがSerious Games Sourceの記事の方が詳しいです。
EA, BP Partner For Climate Education In SimCity Societies(Serious Games Source)
http://www.seriousgamessource.com/item.php?story=15764
 今後このような形で、シリアスゲームの発想で市販ゲームに学習的な要素を高める動きが少しずつ増えてきそうで楽しみです。