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Games for Health(5/8-9)セッション概要

 ゲームズ・フォー・ヘルス・カンファレンスが5月8〜9日に米国メリーランド州ボルチモアのボルチモア・コンベンション・センターで開催されます。
 第4回を迎えるこの国際会議は、ヘルスケア関連のシリアスゲームの最新事例に触れ、この分野の人々とのネットワークを構築するとても良い機会です。エクサゲーミング、医療シミュレーション、健康に関する行動変容、セラピー、看護士教育、ゲーム中毒、リハビリテインメントなど、約40セッションが予定されており、ゲームを試すことのできるデモ展示も行われます。この分野の日本の事例については、シリアスゲームジャパンの藤本がミニセッションで解説してきます。
 また、今年は開催前日の5月7日に、身体障がい者向けのシリアスゲーム、ヘルスケア用途の(セカンドライフなどの)仮想世界、の2つのワークショップも開催されます(別料金)。
 二日間のカンファレンス参加費は395ドルで、7日のワークショップは別料金で99ドルから122ドルとなっています。
参加申し込みはこちら。
http://www.acteva.com/booking.cfm?bevaID=146432
以下、現在発表されているセッションをいくつか簡単にご紹介します。

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Serious Games Sessions Europe開催

 12月3日、フランス・リヨンにてSerious Games Sessions Europeが開催されました。
 今回で3回目を数えるこのカンファレンスは、前回まではCMPが運営していましたが、今回はCMPと契約解消し、主催者のAgence Rhone-Alpes Numerique とLyon Gameが直接運営する形での開催となりました。隣の会場でLyon GDCが同時開催、翌日からはGame Connection Europeも開催と、リヨンはゲームカンファレンスウィークでした。
 このSGS Europeでは、主にヨーロッパ各地から集まったシリアスゲーム開発者、研究者による17の発表、展示ブースでは10数社の企業各社によるシリアスゲームや関連サービスのデモや紹介が行われました。
 基調講演はシリアスゲーム開発会社BreakawayのCEO、Doug Whatlay氏が各分野に広がり続けるシリアスゲームの動向を解説し、これまでの同社の経験をもとにこの分野に参入する企業に向けたアドバイスが示されました。
 先日お知らせしたように、アジアからは韓国ソウル中央大学のウィ・ジョヒン氏がこれまでの5年間に渡る韓国でのMMOゲームの教育利用の研究について発表し、シリアスゲームジャパンの藤本が日本でのニンテンドーDSに見られる学習・実用ソフトの増加など、独自の展開が進む日本のシリアスゲームの動向を解説しました。
 そのほか、イギリスのシリアスゲーム開発会社PlayGenが開発したナノテクノロジーを学ぶゲームNanomission、PixeLearningのゲーム型社員教育プログラム、デンマークのSerious Games Interactiveが開発したパレスチナ問題を学ぶGlobal Conflict: Palestine、フランスのNet Divisionがロレヤルのビューティーサロンスタッフ教育のために開発したゲーム型教材など、ヨーロッパ各国の事例が紹介されました。
 イタリアの開発会社による3Dプロジェクターを用いた没入環境開発や、スウェーデンの研究者による複数画面を配置したドライビングシミュレータと消防訓練環境の技術研究事例は、通常のパソコン画面上で提供されるアプリケーションの枠を超えた環境を提供する技術として、今後の実用化に向けた展開が期待されるものでした。
Serious Games Sessions Europe
http://www.sgseurope.fr/uk/home.html
(おまけ:この会の藤本の個人的な感想もこちらの個人ブログに書いています。)

Serious Games Sessions Europe

 12月3日にフランスのリヨンで開催される「Serious Games Sessions Europe」にて、「東アジアのシリアスゲーム」というテーマで、シリアスゲームジャパン代表の藤本と、韓国ソウル中央大学のウィ・ジョヒン氏が発表を行ないます。
 今回で三回目となるこのカンファレンスでは、シリアスゲーム開発会社として知られるBreakaway GamesのDough Whatley氏の基調講演をはじめ、ヨーロッパ各国のシリアスゲーム開発者、研究者による研究報告、事例発表が行われます。
Serious Games Sessions Europe プログラム
http://www.sgseurope.fr/uk/news.html

最近のシリアスゲーム関連イベント

 今年の秋は、欧米各地で開催されるシリアスゲーム関連のイベントが増えています。9月以降に開催された、また今後予定されているイベントには次のようなものがあります。
Serious Virtual Worlds ’07 (9/13-14, コベントリー(英国))
Serious Games – Practice and Futures Workshop(9/18-19, シェブデ(スウェーデン))
Learning with Games 2007 (9/24-26, ソフィアアナポリス(フランス))
Nordic Serious Games Conference (11/9-10, ユバスキュラ(フィンランド))
Serious Games Canada symposium (11/27-28, モントリオール(カナダ))
I/ITSEC(11/26-29, 米国・フロリダ州オーランド)
Serious Games Sessions Europe (12/3, リヨン(フランス))
Serious Games Summit GDC (2008/2/18-19, 米国・サンフランシスコ)
Games for Health (2008/5/8-9, 米国・メリーライド州ボルチモア)
Advanced Learning Technologies Summit (2008/5/13-14, 米国・ノースカロライナ州カリー)
 なお、日本でも、9月に東京大学で開催されたDiGRAカンファレンスで「Serious Games Day」が設けられて、世界のシリアスゲーム研究者による発表が多数行われました。
 このようなシリアスゲームイベントは、各地のゲームカンファレンスの枠内で開催されることが多く、ちょうど今日から開催されるカナダ・モントリオールのシリアスゲームシンポジウムモントリオールインターナショナルゲームサミットの中で行われています。

シリアスゲーム関連イベント

 今年も各地でシリアスゲーム関連のイベントが開催されます。昨年辺りからヨーロッパでの開催が増えてきています。国内では、DiGRAカンファレンスが9月に東京で開催されます。日程がアナウンスされている主なイベントをご紹介します。
Annenberg Workshop on Games for Learning, Development & Change (5/21-22, 南カリフォルニア大学)
Games for Change Conference 2007 (6/11-12, ニューヨーク)
Apply Serious Games 2007 (6/28, ロンドン)
GLS conference 2007 (7/12-13, ウィスコンシン州マディソン)
Learning with Games 2007 (9/24-26, フランス・ソフィアアナポリス)
DiGRA 2007 (9/24-28, 東京大学)
追記(4/16): GLS conference を追加しました。

シリアスゲームサミット基調講演にスクウェアエニックス乙部氏

 ゲームデベロッパーズカンファレンス(GDC)期間中の3月5-6日にサンフランシスコにて開催される、シリアスゲームサミットGDCの基調講演者は、スクウェア・エニックスのチーフストラテジスト、乙部一郎氏と発表されました。
 講演概要によると、ファイナルファンタジーやドラゴンクエストをはじめとする人気ゲームで知られるスクウェアエニックスが同社の戦略の中でシリアスゲーム分野をどのように捉え、取り組んでいるか、特に昨年同社が学研と設立したシリアスゲーム開発会社、SGラボの取り組みについて語られるようです。
乙部一郎氏の紹介と講演概要(英語)
https://www.cmpevents.com/GD07/a.asp?option=G&V=3&id=450412
Serious Games Sourceの講演紹介記事(英語)
http://www.seriousgamessource.com/item.php?story=12410
この他にもシリアスゲームサミットは、現時点で38のセッションが組まれており、シリアスゲームに関連した最新の研究・開発動向を知るにはとてもよい機会です。
なお、シリアスゲームサミットの情報は、GDCの日本語版公式ウェブサイトで提供されています。今後もGDCでの日本人講演者の情報などが順次追加されるそうです。
シリアスゲームサミット開催情報(日本語)
http://japan.gdconf.com/conference/seriousgamessummit.htm

Gamers in Society Seminar

2007年4月17〜18日
於 タンペレ大学(フィンランド) ゲームリサーチ・ラボ
ゲーム研究に対する関心は北欧でも高まっています。ゲームに関する社会・文化的研究における理論・方法論の模索はこれからますます重要性を増していきます。来春、タンペレ大学ハイパーメディア・ラボラトリー内のゲームリサーチ・ラボでゲーム研究のセミナーが開かれます。
セミナーでは以下のような内容での発表を募集しています。(これに限定されるわけではありません。)また、来聴&ディスカッションも歓迎です。
*エスノグラフィー研究
*ゲーム内(あるいは周辺)におけるネットワーク・コミュニティー研究
*現代社会におけるゲームのステータス、価値、社会規範など
*デモグラフィック研究
*ゲーム・カルチャー
などなど、リラックスしたムードで発表とディスカッションになると思います。
北欧の研究事情に関心のある方、また違った視点からプロジェクトのディスカッションを行いたい方などの参加をお待ちしています。
Abstract Deadline: January 15th, 2007
Notification of Acceptance: January 30, 2007
Full paper: March 31, 2007
Seminar: April 17-18, 2007
詳細はこちら
(http://gamelab.uta.fi:8080/socialgamer-seminar/)
*なお参加人数には制限がありますが、調整できるとのことなので、希望がありましたら松下(keita.matsushita@uta.fi)までお問い合わせ下さい。

日本シミュレーション&ゲーミング学会シンポジウム

11月11日に立命館大学衣笠キャンパスにて開催される「日本シミュレーション&ゲーミング学会2006年度秋期大会記念シンポジウム」に、シリアスゲームジャパン代表の藤本徹が参加し、「海外におけるシリアスゲームの最先端:エンタテインメント・ゲームの可能性はどこにあるか」と題した報告を行ないます。
以下、日本デジタルゲーム学会ニューズレターより転載
———————————————-
日本シミュレーション&ゲーミング学会
           2006年度秋期大会記念シンポジウム
      立命館大学「映像学部」開設準備企画
テーマ「“ゲーム”は本当に教育に役立つか
                 −海外の先端事例をめぐって」
 日本デジタルゲーム学会は、2006年11月11日に開催されま
す日本シミュレーション&ゲーミング学会2006年度秋期大会記念シン
ポジウムの後援を務めます。皆様の奮ってのご参加をお待ちしており
ます。
日時:2006年11月11日(土)午前10時-12時00分
場所:立命館大学衣笠キャンパス(京都市北区)以学館1号
主催:日本シミュレーション&ゲーミング学会
   立命館大学映像学部設置委員会
共催:立命館大学ゲームアーカイブ・プロジェクト
後援:日本デジタルゲーム学会(DiGRA JAPAN)
   国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)
趣旨:
 日本シミュレーション&ゲーミング学会(JASAG)は、全国のシミ
ュレーション&ゲーミングの研究者、実務家、教育実践家などで構成
され、その学際的手法と科学技術の飛躍的発展を図ることを目的とし
ています。今年度の秋期全国大会は立命館大学で開催する運びになり、
理事会と実行委員会における議論を通じて、大会テーマを「学校教育
におけるシミュレーション&ゲーミングを通じた学習」として実施す
ることになりました。
 また、立命館大学は、来年4月に、映画やゲームをはじめとする
「映像」を、アート(映像制作・理論テクノロジー(映像関連技術)、
ビジネス(映像コンテンツ)の分野を横断して総合的に学ぶ「映像学
部」を開設します。映像学部では、ゲーム分野の研究教育を充実させ
ていく予定であり、近年のデジタルゲームの高度な発展から展望され
る、エンタテインメント以外の分野に対する様々な社会的応用可能性
についても重要な研究テーマの一つになると考えています。
 このテーマに関しては、JASAGや映像学部以外においても、国内の
諸学会が重要なテーマとして注目しており、多くの研究成果や実践事
例が蓄積されています。また、世界的に見ても活発な研究と実践が行
われており、共通の学術用語や概念フレームワークづくりへの模索が
活性化してきました。近年では、「シリアスゲーム」というキーワー
ドを用いて、グローバルに発達したデジタルゲーム産業の側からも、
蓄積されたゲーミングやシミュレーションのノウハウの社会的応用に
ついて研究や問題提起がなされるようになっています。
 本シンポジウムでは、まずこのような国外の動向や先進事例につい
て、シリアスゲームと学習科学の専門家から2つの基調報告を受け、
産業として発展してきたエンタテインメント・ゲームのもつ教育的可
能性、学習活動におけるコンピュータゲームの本質的な活用というテ
ーマに対して、国内での理論と実践を対比させつつ、討論者とのディ
スカッションを進めていきたいと考えています。
構成:
1)登壇者:
  藤本 徹氏
  (ペンシルバニア州立大学大学院)
  稲葉 光行氏
  (カリフォルニア大学サンディエゴ校客員研究員、立命館大学)
  市川 新氏
  (日本シミュレーション&ゲーミング学会会長、流通経済大学)
  三橋秋彦氏
  (日本シミュレーション&ゲーミング学会理事、
   墨田区立竪川中学校)
2)モデレータ
  細井浩一
  (日本シミュレーション&ゲーミング学会理事、
   日本デジタルゲーム学会副会長、
   立命館大学映像学部設置委員会事務局長)
3)スケジューリング
  10:00-10:40
  報告「海外におけるシリアスゲームの最先端:
     エンタテインメント・ゲームの可能性はどこにあるか」
  報告者:藤本 徹氏
  10:40-11:20
  報告「コンピュータゲームを媒介とした協調学習活動の可能性:
     米国における第5次元プロジェクトの取り組み」
  報告者:稲葉 光行氏
  11:20-11:30
  報告へのコメント(1)
  市川 新氏
  11:30-11:40
  報告へのコメント(2)
  三橋 秋彦氏
  11:40-12:00
  ディスカッションおよび会場との質疑応答

Games for Health開催間近

 医療健康分野のシリアスゲームに関するカンファレンス「Games for Health」カンファレンスの開催まであと一ヶ月をきりました。このカンファレンスは、デジタルゲーム技術を利用した、ヘルスケアサービス、治療、健康増進などに寄与するための先端的な取り組みについての30以上の発表や製品紹介、ディスカッションセッションが提供される、この分野最大のカンファレンスです。
この分野の研究者、開発者、政策担当者、教育者や専門家たちが一堂に会するので、人的ネットワーク形成の機会としても最適です。
ただいま、一般参加申込受付中です。Games for Healthのウェブサイトからお申込ください。