シリアスゲームサミットGDC:日本事例紹介

3月7日、8日にGame Developers Conference 2005にて行なわれるシリアスゲームサミットGDCで、日本事例紹介のパネルセッションを行なうことになりました。下記のような要領で行なわれますのでGDCに参加される方はぜひ参加をご検討ください。
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シリアスゲームジャパン: 日本におけるシリアスゲーム動向
スピーカー:馬場 章(東京大学大学院助教授)、新 清士(IGDA日本コーディネーター)、
藤本 徹(ペンシルバニア州立大学博士課程、シリアスゲームジャパンコーディネーター)
日時:2005年3月8日(火)11時30分〜12時30分
プレゼンテーション概要:
このセッションは、日本におけるシリアスゲーム動向と、シリアスゲームに有効と思われるCOTSゲーム(市販ゲーム)の可能性への理解を深めることをねらいとしている。東京大学大学院の馬場章助教授、IGDA日本代表の新清士氏、シリアスゲームジャパンコーディネーターの藤本徹氏が、日本におけるシリアスゲームと関連した研究や実践の展開動向を紹介する。まだ欧米ほどにはシリアスゲームの活動が確立されていない中で、日本では、ゲーム型シミュレーションのモデルとしての有用性が高いと思われるCOTSゲームが充実している。このセッションでは、日本国内で展開されているプロジェクトと、シリアスゲームとしてのポテンシャルを持つと思われる日本産COTSゲームを紹介する。東大と韓国の大学で共同で行なわれているMMORPGを利用した教育の研究プロジェクト、神奈川リハビリテーションセンターなどで研究が進められているリハビリテーションへのゲーム利用事例、東京大学ゲーム研究プロジェクトの取り組みなどを紹介する。
<講演者プロフィール>
[馬場 章 氏]
1958年生まれ。専攻は日本近世経済史、歴史情報論。文化財のデジタルアーカイブ制作のための理論と方法を研究。また、近年は学習支援ゲームの開発を通じ、新たなエデュテインメント概念としてゲームのプレジャラビリティを提唱している。コンテンツ創造科学産学連携教育プログラムで「デジタルアーカイブ論」「ゲームプロデューサー論」、教養学部で「ゲームデザイン&エンジニアリング論」を担当。
[新 清士 氏]
1970年生まれ。慶應義塾大学商学部及び環境情報学部卒。立命館大学大学院政策科学研究科講師。国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)代表。東京大学ゲーム研究プロジェクト共同代表。CEDECアドバイザリーボード委員。著書に『ゲーム開発最前線「侍」はこうして作られた〜アクワイア開発2課の660日戦争』。連載「ゲーム開発のグローバライゼーション」(メディアクリエイト総研「DigitalEntertainment Business」)など。
[藤本 徹 氏]
1973年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。ペンシルバニア州立大学大学院インストラクショナルシステムズプログラム博士課程に在籍。ゲーム技術を活用した教育工学の開発方法論を研究。2004年よりシリアスゲームジャパンのコーディネーターとして、日本でのシリアスゲームコミュニティ形成を推進。