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Serious Virtual Worlds’08、9月に英国で開催

 来月、9月11-12日に英国コベントリー大学で、仮想世界研究をテーマとした国際カンファレンス「Serious Virtual Worlds’08」が開催されます。
 このカンファレンスでは、仮想世界の教育的、社会的用途での利用研究に関する発表が行われます。主催のコベントリー大学 Serious Games Institute では、セカンドライフやOLIVEプラットフォームなどの仮想世界の応用に関する産学連携プロジェクトを進めており、それらのプロジェクトの活動状況もこのカンファレンスで報告されるようです。SGI は英国さらに欧州の仮想世界研究の主要拠点となっており、この分野の研究に関する情報発信を活発に行っています。
開催概要等詳細はこちら。
http://www.seriousvirtualworlds.net/

マイクロソフトの環境ゲーム開発コンテスト結果発表

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 先日、マイクロソフト主催の学生コンテスト「Imagine Cup 2008」の結果が発表されました。
 世界100ヶ国以上、20万人以上の学生がエントリーし、ソフトウェアデザイン、ゲーム開発、プログラミング競争など9つの部門で環境を問題をテーマとした開発コンテストが行われました。今回パリで行われた最終審査に残ったのは370人、124チーム、世界61ヶ国からの学生たちで、各部門の入賞チームが選考、表彰されました。
 その中のゲーム開発部門は、環境問題をテーマにXNA Game Studio Expressを利用してゲーム開発に取り組むというもので、下記の3チームが入賞しました。
第1位::Team Mother Gaia Studio(ブラジル)
第2位: Team Drunk Puppy Productions(ベルギー)
第3位:Team GOMZ(韓国)
 このコンテストでは毎年社会問題の解決のための開発をテーマに掲げており、来年のテーマは「世界が直面している最も深刻な問題の解決」のためのソフトウェア開発・作品制作で、大会はカイロで開催されます。審査基準や応募方法の詳細は8月15日より告知されるそうです(ソフトウェアデザイン部門は公開中)。ソフトウェア開発やアート専攻の学生の皆さんはぜひチャレンジされてみてはいかがでしょうか。
Imagine Cup 2008 結果詳細

米国で最も売れたゲームタイトルトップ10

 前のエントリーでヨーロッパで売れているゲームタイトルのランキングをご紹介しましたが、米国で売れているゲームタイトルランキングもForbes.comで記事が出ていたのでついでにご紹介します。
 このランキングは、コンソール機、PCなどすべて含んだ過去15年間のセールスデータ(NPD Group提供)に基づいた総合セールスランキングとのことです。また、USマーケットとあるので、カナダは含まず米国内のみのデータからの集計のようです(カッコ内はパブリッシャー、数字は販売本数)。

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「脳トレ」がヨーロッパで最も売れたゲームタイトルに

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 Forbes.comでヨーロッパのゲーム市場についての記事が出ており、2007年のゲームタイトルの販売動向が取り上げられています。
 ヨーロッパで2007年に一番売れたゲームタイトルは、日本でも大ヒットした「脳を鍛える大人のDSトレーニング」のヨーロッパ版「Dr Kawashima’s Brain Training (北米版のタイトルは「Brain Age」)」だったそうです。記事で紹介されているセールスランキングは次の通りです。なお、このランキングは、英国、フランス、ドイツのセールスデータを集計したものだそうです。

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ベライゾン、リテラシー学習ゲーム開発に100万ドル提供

 ベライゾン財団(Verizon Foundation)は、リテラシー学習ゲーム開発プロジェクトへの補助金として全米図書館協会(ALA)へ100万ドル(約1億500万円)を提供すると発表したとSerious Games Source が報じています。
 ALAでは、リテラシースキルを学習する上でのゲーム開発し、その効果を測定、評価するプロジェクトを行って、リテラシー学習ゲームのモデルケースを生み出すことを目指しています。今後ゲーム開発者とともに図書館をテーマとした学習ゲームなどを開発、評価していく予定だそうです。ベライゾン財団は、米国の大手携帯電話会社のベライゾン(Verizon)の社会貢献活動を推進する財団です。
参照記事:
Verizon Rewards $1M Grant For ‘Gaming For Learning’ Project (Serious Games Source)
http://www.seriousgamessource.com/item.php?story=19243

「Wiiで減量男」、今度はWii Fitで減量に成功

 北米でWii発売した直後の2006年12月〜2007年1月、ペンシルバニア州フィラデルフィア在住のプログラマ、Mickey DeLorenzoさんが「Wii Sports で減量実験」にチャレンジし、その模様をWii関連ニュースサイトの「WiiNintendo」で連載して一躍有名になりました。今回もWii Fit発売に合わせて再びWii Fitで実験を行い、先日その結果が発表されました。
Wii Fit Experiment Results (WiiNintendo)
 前回のWii Sportsの時は6週間で9ポンド(約4kg)でしたが、今回は同じ期間で15ポンド(約9kg)の減量に成功したそうです。今回の実験の設定や実験結果がウェブサイトで詳しく紹介されています。
 実験の途中、キャンピングカーで家族旅行していたそうで、キャンピングカーの車内でWii Fitに励む様子や、旅先の各地でバランスボードとともに記念撮影して楽しんでいる様子がビデオで紹介されています。

「サイレントヒル」のTakayoshi Sato氏、シリアスゲームについて語る

 元コナミのCGデザイナーとして「サイレントヒル」を手がけ、その後EAを経て現在はシリアスゲーム開発会社のVirtual Heroesで活動している佐藤隆善氏が、Tales of Tales のインタビュー記事の中でこれまでのデザイン活動について語り、シリアスゲームについてもコメントしています。
Tales of Tales Interview with Takayoshi Sato (イントロ)
Tales of Tales Interview with Takayoshi Sato (本文)
 記事の中で佐藤氏は、ゲームが同じようなものばかりになって、デザイナーは同じようなゲームにきれいなビジュアルを付け替えるだけのような役割になりつつあると感じる中でシリアスゲームと出会い、「シリアスゲームはまだ生まれたばかりなので、将来の可能性を求めるのにとてもよい場所だと思いました」とシリアスゲーム開発に活動のフィールドを移した経緯を語っています。そしてこれまでにコナミやEAで関ってきた大規模ゲーム開発とは異なる、小規模予算で求められる成果も異なるシリアスゲーム開発のプロジェクトで、アートディレクターの役割とともに自らアートワークを手がける機会を楽しんでいるそうです。
 佐藤氏の個人ウェブサイトで、佐藤氏がVirtual Heroesで最近手がけたアートワークが紹介されています。同社の医療教育シミュレーションやヒルトン・ガーデン・インの従業員教育シミュレーションのアートワークなど、同社製品のビジュアル面のクオリティを高めるのに佐藤氏が活躍している様子が伺えます。
Sato| Works.com
http://www.satoworks.com/
Virtual Heroesで手がけた作品紹介
http://www.satoworks.com/after2005.html

Kaplan、SAT試験対策のDSソフトを開発中

 米国の教育会社Kaplanが大学進学適性試験SAT(Scholastic Assessment Test)準備のためのニンテンドーDS向け学習ソフトを開発中であることがNewsweekのLevelupブログで報じられ、ゲーム系ブログなどを経由してニュースが広まっています。
 このソフトは、ゲーム開発会社のAspyr Mediaと共同で、ニンテンドーDSのほか、PC、Mac向けにも開発されており、年内発売予定とのことです。Aspyrはテキサス州オースティンを本拠として、人気ゲームの移植を中心にした事業を行っている開発会社で、このタイトルがパブリッシャーとしての初タイトルになるそうです。
 先月も、同じく米国の教育会社Plato LearningPSP向けに学習ソフトシリーズを発売するというニュースが出ていましたし、米国でもモバイル端末向けの学習ソフトの提供が進行する流れに向かっているようです。
Scoop: Kaplan Teams Up With Aspyr Media to Create an SAT Test Prep Game For the Nintendo DS(Newsweek Level Up)
Kaplan and Aspyr Team Up to Create Dynamic Videogames for Nintendo DS, PC and Mac(News release from Aspyr)

GDCでも「Wiiハビリテーション」事例発表

 前のエントリーのWiiを利用したリハビリテーション事例について一つ見落としていたので追加です。
 2月18日より開催されるシリアスゲームサミットGDCで、Wiiリモコンを利用したパーキンソン病治療のためのトレーニングプログラムの研究開発事例の発表が予定されています。このプログラムは、NIHの支援を受けてRed Hill Studios とUCSF School of Nursingが共同で開発しています。
Day 2: Tuesday (February 19, 2008) Time: 10-10:30am
PDwii: Using Novel Interfaces to Promote Physical Rehabilitation & Achieve Quantifiable Results
Speaker(s): Bob Hone & Wolf Schuster (Red Hill Studios)
 なお、GDC公式ウェブサイトに、シリアスゲームサミットGDCの日程詳細が掲載されています。

米国で進む「”Wii”ハビリテーション」の動き

 任天堂のWiiのゲームをリハビリテーションに利用しようという米国の実践事例が紹介されています。
Doctors Use Wii Games for Rehab Therapy(Excite News)
http://apnews.excite.com/article/20080209/D8UMOS4G0.html
 記事では、米国ノースカロライナ州の病院など複数の病院で「Wiiスポーツ」をリハビリテーションのために利用して、患者の身体機能改善につながった例や患者のコメントが紹介されています。また、効果については体験談的な事例は豊富に出てきているものの、実証的な研究はされてなかったため、今後本格的に実証研究を行おうという研究機関も出てきているとのことです。
 身体を動かすタイプのゲームをリハビリテーションに利用する取り組みは、ナムコと九州大学病院の共同研究や、Wiiより先行して提供されているXavix(ザビックス)の介護施設向けサービスの提供など国内でも進められていますが、米国や英国などでも関心を集めてきており、各地の病院や介護施設でWiiを導入する動きが進んでいます。これらの取り組みについては以前にも次のような日本語記事で紹介されています。
『Wii Sports』をリハビリに応用する病院(inSide)
http://www.inside-games.jp/news/207/20750.html
老人ホームにはWiiを、専門の業者が全米で売込み中(inSide)
http://www.inside-games.jp/news/248/24840.html