月別アーカイブ: 2008年3月

Games for Health(5/8-9)セッション概要

 ゲームズ・フォー・ヘルス・カンファレンスが5月8〜9日に米国メリーランド州ボルチモアのボルチモア・コンベンション・センターで開催されます。
 第4回を迎えるこの国際会議は、ヘルスケア関連のシリアスゲームの最新事例に触れ、この分野の人々とのネットワークを構築するとても良い機会です。エクサゲーミング、医療シミュレーション、健康に関する行動変容、セラピー、看護士教育、ゲーム中毒、リハビリテインメントなど、約40セッションが予定されており、ゲームを試すことのできるデモ展示も行われます。この分野の日本の事例については、シリアスゲームジャパンの藤本がミニセッションで解説してきます。
 また、今年は開催前日の5月7日に、身体障がい者向けのシリアスゲーム、ヘルスケア用途の(セカンドライフなどの)仮想世界、の2つのワークショップも開催されます(別料金)。
 二日間のカンファレンス参加費は395ドルで、7日のワークショップは別料金で99ドルから122ドルとなっています。
参加申し込みはこちら。
http://www.acteva.com/booking.cfm?bevaID=146432
以下、現在発表されているセッションをいくつか簡単にご紹介します。

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SGラボの前田徹哉氏インタビュー記事

 4Gamersの「Online Game & Community service conference 2008」(OGC 2008)プレビュー記事特集で、SGラボ代表取締役の前田徹哉氏のインタビュー記事が掲載されました。
[OGC2008#06]SGラボの前田徹哉氏に聞く,シリアスゲームの定義(4Gamers.net)
http://www.4gamer.net/games/024/G002455/20080307012/
 この記事は、シリアスゲーム専門会社としてのシリアスゲームに関する見解や、最近公開された同社のプロデュース作品などについての内容です。記事中でもわかりにくいと指摘されているシリアスゲームの概念について、しっかりとした見解を持って事業に取り組まれている様子がうかがえます。
 なお、このOGC2008特集記事には、他にもヴァーチャルワールドやeスポーツなどに関するスピーカーのインタビューがとても読み応えがあってこれらのテーマに関心のある方にはためになる記事だと思います。
 補足;上記記事中の記者さんのコメントの中で誤った記載があるので、訂正しておきたいと思います。
 「シリアスゲーム」という言葉は、もともと1970年に出版された社会学者のクラーク・アプトの著書に由来しており、現在のような形で使われるようになったのは、2004年のシリアスゲームサミットからではなく、シリアスゲームイニシアチブ(Serious Games Initiative)が設立された2002年からです。シリアスゲームという名称もベン・ソーヤーの造語ではなく、当時このテーマに関心のあるグループで議論して決められたと言われています。
 また、Ben Sawyerという名前は、一部ベン・スワイヤと表記されたものがネット上で見かけられますが、スワイヤと発音することはないので間違いです。ベン・ソーヤー(トム・ソーヤーのSawyerと同じなので表記を合わせて)と表記する方が適切だと思います。
3/12 追記:上記の指摘について、さっそく記事を修正していただいたみたいです。ご対応ありがとうございました。

SGラボ、サントリーウーロン茶のアドバゲームを提供

 SGラボの新作リリース3つ目です。
 SGラボが制作したサントリーウーロン茶のアドバゲーム「ウーロン茶物語〜美味しいお茶を求めて〜」が公開されました。
 このゲームは、ウーロン茶のつくり方と愉しみ方を紹介するアドバゲームで、ゲームを通して茶葉作りの工程からお茶の淹れ方の知識に触れることができる内容になっています。
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ゲームはサントリーウーロン茶のホームページで公開されています。
サントリーウーロン茶
http://www.suntory.co.jp/softdrink/oolongtea/
 
SGラボ
http://www.sg-lab.net/

SGラボの東京都福祉保健局・事故防止学習ソフト

 SGラボの新作2本目です。
 SGラボが東京都の委託を受けて製作した、乳幼児期の事故防止学習ソフト『見つけて防ごう!子どもにとっての身近な危険』が東京都福祉保健局のホームページで公開されています。
 このソフトは、子どもの成長に合わせた4つの時期を選択して、その時期の子どもの特徴、事故の例とその対策が分かりやすく解説された内容になっています。ゲーム的な要素を活かして製作されており、部屋の中で子どもにとって危険となるアイテム探しや、子どもによく起こる事故を再現した3D動画、視点を切り替えて子どもの目線での日常の風景の体験、などの内容で構成されています。
 東京都によって、子どもを持つ保護者への事故防止啓発ツールとして使用することを目的に企画され、東京都内の保健所で、保健師などの専門職スタッフが使用するDVD版と、保護者自身が自宅で学習できるWEB版の2種類が提供されているとのことです。
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Web版は下記東京都福祉保健局ホームページで提供されており、無料で利用できます。
東京都福祉保健局
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kodomo/
SGラボ
http://www.sg-lab.net/

SGラボの子ども向け金融教育ゲーム

 三井住友銀行のホームページで、子ども向け金融教育ゲーム『わくわく!銀行たんけん隊〜ミドリさんと学ぶ銀行探検ゲーム〜』が公開されています。このゲームは、スクウェア・エニックスと学研のシリアスゲーム開発会社、SGラボの制作によるものです。
 ゲームは、三井住友銀行が開催している銀行見学会をバーチャル体験しながら、銀行の各窓口の説明や、お札の数え方、金庫の説明などの銀行に関する知識をクイズでたどっていく内容になっています。
sglab1.jpg
ゲームは三井住友銀行のホームページで提供されており、無料でプレイできます。
三井住友銀行
http://www.smbc.co.jp/
SGラボ
http://www.sg-lab.net/