最近出版されたシリアスゲーム関連書の紹介

以前から継続的に海外のシリアスゲーム関連書籍を紹介してきましたが、ここ1~2年も学術書が数多く出版されています。

以前は米国での研究が多かったですが、近年は欧州諸国の研究者によるものが増えており、英語の文献は把握しきれないほどに増えました。いずれも高額なので、個人用というよりは研究機関や法人利用向けといえますが、国内でこの手の情報を紹介するメディアはありませんので、たまにご紹介したいと思います。

IGI Globalという出版社がここ何年かシリアスゲームやゲームの教育利用に関する学術書を各分野別テーマ別に出していますので、今回は同社から最近出版された学術書をご紹介します(便宜上アマゾンのアフィリエイトのリンク使いますが、出版社のサイトでは章ごとにも購入できますのでご参照ください)。


Student Usability in Educational Software and Games: Improving Experiences

目次(出版社ページ)

学校教育向けのゲームの教育利用について、これまでの学習研究の立場から研究された論文がまとめられています。デジタル教材のユーザビリティやプレイアビリティなどのテーマに関心のある研究者、開発者に参考になりそうな論文が収録されています。


Serious Games for Healthcare: Applications and Implications

目次(出版社ページ)

医療福祉分野のシリアスゲームに関する研究動向を解説した書籍です。医療分野の訓練用仮想世界、リハビリ、セラピー、食育などの各テーマでのゲーム利用に関する調査や開発事例などがまとめられています。


Handbook of Research on Serious Games as Educational, Business and Research Tools

目次(出版社ページ)

シリアスゲームの各分野における研究動向や開発事例をまとめた論文集です。63章にわたって教育、ビジネス、医療、軍事、防災、社会貢献その他の分野での各国の取り組みについて解説しています。


Interdisciplinary Advancements in Gaming, Simulations and Virtual Environments: Emerging Trends (Premier Reference Source)

目次(出版社ページ)

シリアスゲーム開発への最新技術の応用についての最新動向を解説した書籍です。すでに各分野で多様な用途で利用されるゲーム・シミュレーション技術やそれらを用いた開発におけるデザイン方法論の調査の役に立ちそうな書籍です。

   
 

シリアスゲームUst報告会開催のお知らせ(9月18日)

9月18日にUstream配信でシリアスゲーム報告会を開催します。
8月31日~9月2日に韓国・城南市で開催された韓国シリアスゲームフェスティバルにスピーカーとして日本から参加した日本大学の古市昌一教授とIGDA日本代表の小野憲史氏に話題提供いただき、シリアスゲームジャパン代表の藤本も聞き手として参加して、フェスティバルの模様や韓国のシリアスゲーム事情などについて議論します。下記の要領で配信しますのでどうぞご覧ください。

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タイトル 「韓国シリアスゲームフェスティバル」Ustream報告会

主催   国際ゲーム開発者協会(IGDA)日本
     CLG(Community for Learning and Games)研究会 共催
日時   2012年9月18日(火) 18:30-20:00(予定)
出演   小野憲史(IGDA日本)、古市昌一(日本大学)、藤本徹(東京大学)

報告会の概要はIGDA日本ウェブサイトでも紹介していますのでご覧ください。
http://www.igda.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=824

TGSフォーラム2012ゲーミフィケーションセッション(9月21日)

9月20~23日に幕張メッセで開催される東京ゲームショウと同時開催の「TGSフォーラム2012」で、「ゲーミフィケーションが切り開くゲームの新しい可能性(仮)」と題したゲーミフィケーションに関するセッションが9月21日に開催されます。シリアスゲームジャパン代表の藤本が講演とパネルディスカッションで登壇します。参加申込・お問い合わせは下記を主催者ウェブサイトをご参照ください。

以下、主催者ウェブサイトより転載
http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2012/business/forum_special.html#s3d

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9月21日(金)TGSフォーラム2012
ゲーミフィケーションセッション
ゲーミフィケーションが切り開くゲームの新しい可能性(仮)

最近、クローズアップされてきたキーワード「ゲーミフィケーション」。ゲームが持つさまざまな機能や要素を分解し、それを企業活動やマーケティング、製品開発などに生かそうという取り組みが進みつつある。そして、この概念を実現できる人材や企業へのニーズも高まっている。ゲームのどのような要素に着目して、どのように役立てられるのか、といった視点で、ゲーム業界関係者向けにゲーミフィケーションの基礎から応用、最新事例などを交えながら、その全貌を解説する。

藤本 徹氏
東京大学 大学院 情報学環 特任助教
佐藤 潤氏
博報堂 エンゲージメントビジネスユニット テクノロジー推進部 マネジメントプラナー
澤田 典宏 氏
グリー メディア事業本部 Japan第2スタジオ 第2事業グループ 第1チーム

モデレータ : 日経BP社 日経トレンディ 副編集長 降旗 淳平

「ゲームを実生活で活かす~シリアスゲームの健康福祉分野での応用~」セミナー開催のお知らせ(8月30日)

今月8月30日に、仙台フィンランド健康福祉センター研究開発館で「ゲームを実生活で活かす~シリアスゲームの健康福祉分野での応用~」をテーマにセミナーが開催されます。九州大学シリアスゲームプロジェクト代表の松隈浩之氏と、シリアスゲームジャパン代表の藤本が講演します。
東北福祉大学の大内誠氏による視覚障害者向けシリアスゲームの開発事例の発表も行われます。参加申込、お問い合わせは下記をご参照ください。

以下、主催者ウェブサイトより転載
http://sendai.fwbc.jp/news/2012/20120731/20120731.html

第26回wellbeing研究会「ゲームを実生活で活かす~シリアスゲームの健康福祉分野での応用~」

教育をはじめ社会の諸領域の問題解決に利用されるシリアスゲームの健康福祉分野での応用可能性について、日本でのシリアスゲーム研究の第一人者である東京大学大学院情報学環特任助教 藤本徹氏およびシリアスゲームプロジェクト代表をつとめる九州大学大学院芸術工学研究院講師 松隈浩之氏からご講演頂きます。
健康福祉サービスの開発を検討されている企業様をはじめ、多くの皆様のご参加をお待ち申し上げております。

演題:ゲームを実生活で活かす~シリアスゲームの健康福祉分野での応用~

日時:
平成24年8月30日(木)15:00-17:15
※終了後、講師を囲んで懇親会(参加費500円)を開催する予定です

場所:仙台フィンランド健康福祉センター研究開発館 カンファレンスルーム
※当センター(および周辺)には十分な駐車場がございませんので、公共交通機関等によりご来館くださるようお願いいたします。

演者
「海外の健康福祉分野におけるゲーム利用研究の動向」
東京大学大学院情報学環特任助教 藤本 徹 氏

「リハビリ用シリアスゲームの介護老人保健施設への導入」
九州大学大学院芸術工学研究院講師 松隈 浩之 氏 

事例発表:「視覚障害者向けシリアスゲームの開発事例」
東北福祉大学情報福祉マネジメント学科准教授 大内 誠 氏

定員:30名

参加費:無料

申込:
公益財団法人仙台市産業振興事業団 FWBC推進室 畠山/望月
メール rdunit@sendai.fwbc.jp ファックス 022-303-2667 電話 022-303-2666

締切:平成24年8月27日(月) (定員に達し次第、締め切ります。)

シリアスゲームジャパンのロゴをリニューアルしました

SGJ_logo300.png

2004年の当サイト開設当初から、米国のSerious Games Initiativeのロゴを使っていましたが、この度ロゴデザインを一新して、シリアスゲームジャパンのオリジナルのロゴに衣替えいたしました。
この新ロゴにつきましては、anno labさんに制作協力いただきました。ここに感謝申し上げます。

シリアスゲームUstream報告会のお知らせ(7月3日開催)

IGDA日本とCLG(Community for Learning and Games)研究会の共催で、シリアスゲームをテーマとしたUstream報告会が7月3日(火)に開催されます。シリアスゲームジャパン代表の藤本徹が6月18~20日に開催されたGames for Change Festivalの模様について報告します。

海外でのシリアスゲームやゲーミフィケーションの動向についての話題が中心ですので、この分野に関心をお持ちの方はぜひご覧ください。なお、Games for Change Festivalの主要な講演は、公式サイト( http://www.gamesforchange.org/ )でストリーミング視聴可能です。

<放送日時>
2012年7月3日(火) 18:30-20:00(予定)
アドレス(予定):
http://www.ustream.tv/channel/igda-test-1110

ミシガン州立大学がシリアスゲームデザインの認定プログラムをオンラインで提供開始

 シリアスゲームデザインの修士課程プログラムを提供しているミシガン州立大学で、この2012年秋学期から、オンラインでの大学院修士レベルの認定プログラムが提供開始されます。

 このプログラムでは、3科目を取得することで、「Serious Games Design and Research」の修了認定書が取得できます。州外(海外)からの学費は、1科目あたり2200ドルほどで、修了までに50~60万円程度かかるそうです。毎年20名の定員で募集されており、日本からも完全オンラインで履修できます。科目は「ゲーム・インタラクションデザイン概論」、「ユーザー理解」、「シリアスゲームの基礎」といった内容で構成されています。

ミシガン州立大学のプログラム紹介ページ:
http://seriousgames.msu.edu/?page_id=8

プログラムで提供されている科目:
Theories of Games and Interaction for Design
(3 credits, fall semesters beginning fall 2012)
Theories of mediated interaction including communication, learning, health, global and local development, and social justice to inform the design of social systems, games, and media products.

TC 841 Understanding Users
(3 credits, fall semesters, beginning fall 2013)
Research methods used by design teams for asking and answering questions related to digital media arts and technology-before, during, and after design of creative work. The design goals and the design prototype are tested to guide development and evaluate effectiveness.

TC 830 Foundations of Serious Games
(3 credits, spring semesters, beginning spring 2013)
Rationales, principles, processes and pedagogies for serious game design. Applications of serious game genres and simulations. Funding and distribution.

ゲーミフィケーションカンファレンス2012(6月28日)

6月28日には「ゲーミフィケーションカンファレンス2012」で、「ゲーム研究的な視点から見たゲーミフィケーション(仮)」と題したセッションで、シリアスゲームジャパン代表の藤本がパネリストとして登壇します。海外からのスピーカーも多く招聘されており(同時通訳付)、ゲーミフィケーションにおける最新動向や各種事例をキャッチアップするために適したプログラムが予定されています。

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「ゲーミフィケーションカンファレンス2012」
日時: 2012年6月28日(木)10:30~19:00(開場10:00)
定員: 250名
会場: ヤフー株式会社セミナールーム(東京ミッドタウン)
費用: 25,000円(税込)
主催: ゲーミフィケーションカンファレンス運営委員会

プログラムの詳細・参加申込は、カンファレンス公式ウェブサイトをご参照ください。
http://gconference.jp/

日経BP社主催「ゼロから学ぶゲーミフィケーション最新活用セミナー」(5月30日)

5月30日に、日経BP社主催の「マーケティング最前線 ゼロから学ぶゲーミフィケーション最新活用セミナー」が開催されます。シリアスゲームジャパン代表の藤本より「概論・ゲーミフィケーションの姿をこうつかめ」と題した講演を行います。ゲーミフィケーショントレンド分析、ケーススタディ、ワークショップなどの内容で、マーケティング分野でこれからゲーミフィケーションについて学んで活かしていこうという方向けのプログラムが予定されています。


セミナー開催概要:
「最前線 ゼロから学ぶゲーミフィケーション最新活用セミナー」
日時:2012年5月30日(水) 13:00~17:20
会場:JA共済ビル カンファレンスホール (東京・永田町)
主催:日経BP社
協力:IGDA日本(SIG-ARG)
受講料:19800円(税込)
セミナーの詳細・参加申込は、下記セミナー案内サイトをご参照ください。
http://expo.nikkeibp.co.jp/gamifi/

シリアスゲームに関するUstream報告会(5月29日)

来週、5月29日の18時30分より、IGDA日本の小野代表とシリアスゲームジャパンの藤本の2名で、Ustreamでシリアスゲームの欧州事情に関するトークライブを行います。

フランス・リール地方におけるゲーム関連企業・CGプロダクション・教育機関などの視察ツアーについてのご報告を小野さんから話題提供していただき、欧州のシリアスゲーム・ゲーミフィケーション最新事情についてディスカッションする予定です。

シリアスゲームの国際カンファレンス「e-virtuoses」
http://www.e-virtuoses.net/uk/home.html
に小野さんが参加されるとのことで、カンファレンスの模様などを伺って、日米欧のこの分野の違いのようなところなどお話ししたいと思います。

開催概要:
「シリアスゲームの国際カンファレンス「e-virtuoses」Ustream報告会」

日時:
2012年5月29日(火) 18:30-20:00(予定)

Ustreamアドレス:(予定)
http://www.ustream.tv/channel/igda-test-1110

出演:
小野憲史(IGDA日本) 藤本徹(東京大学)

主催:
国際ゲーム開発者協会(IGDA)日本
CLG(Community for Learning and Games)研究会