英国の学校教育における市販ゲーム利用に関する調査研究プロジェクト「Teaching with Games」の研究報告書が発表されました。
この研究は、エレクトリックアーツ(EA)、マイクロソフト、テイク・ツー、Interactive Software Federation of Europe (ISFE)などの支援により、英国の非営利研究機関、フューチャーラボが実施しました。(1)英国内の小中学校の教師924名と、2334人の生徒に行なったゲームに対する意識についてのアンケートとインタビューによる調査、(2)10人の教師に3種類のゲーム(ローラーコースタータイクーン3、シムズ2、ナイト・オブ・オーナー)を利用した授業を実施してもらい、その過程を調査するケーススタディ研究、の二部構成で行なわれた、かなり大規模なプロジェクトです。
アンケート調査からは、59%の教師が、市販ゲームを授業で利用することに関心があると答え、62%の生徒が、学校でゲームを利用したいと答えています。また、70%の教師がゲームをプレイしたことがなく、86%の生徒が二週間のうちに一度はゲームをプレイしていると答えており、世代間ギャップの存在が明確に示されています。その他、実際にゲームを利用した授業をデザインして実施した教師の反応など、詳しいデータが報告書にまとめられています。
以下、いずれも英語:
Teaching with Gamesプロジェクト報告書http://www.futurelab.org.uk/research/teachingwithgames/findings.htm
BBCニュースの記事
http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/5398230.stm
Serious Games Sourceの記事
http://seriousgamessource.com/item.php?story=11088