歴史学習のためのシミュレーションゲーム

歴史学習のためのシミュレーションゲーム「メイキング・ヒストリー」がまもなく正式リリースされます。
このゲームは、第二次大戦中のヨーロッパの政治経済状況をシミュレートして、プレイヤーは各国の宰相として意思決定を行なうというものです。学校の授業で利用しやすいように、教員ガイドが提供され、ゲームバランスの調整やルール設定などを簡単な操作で行なえるようにデザインされているのが特徴です。第二弾はアメリカ独立戦争のシナリオで、その後も他のシナリオが提供されるようです。開発ツールも同時にリリースされて、それを使って独自のシナリオ作成や細かいデータ調整もできるようです。歴史を学ぶのにシミュレーションゲームが有効だということはずっと言われてきていますが、授業で利用するにはいろいろと困難が伴うというのが課題でした。このゲームは授業での利用を前提に開発されて、そうした困難を可能な限り解消した仕様になっているようです。
市販タイトルの方では、年末発売予定の「シビライゼーション4」が開発ツールを従来からこの手のゲームで提供されていたマップエディタだけでなくて、XMLでのデータ作成と、パイソンでのスクリプト作成が可能な形で提供されるというのが話題になってます。シミュレーションゲームでMOD作成が自由にできるのはこれまでになかったのですが、UnrealやHalf-lifeでMOD作成が盛んになったような流れが今後このゲームについても起こることが期待されています。

歴史学習のためのシミュレーションゲーム」への2件のフィードバック

  1. dewcla

    メイキングヒストリー、実際に授業で使用されたら、教員ガイドなどの教育用にデザインされたさまざまな工夫が、どのように活用され、実際に有用だったのか、という事例は、早く知りたいところです(ってテストランなどの結果を私が探しきれていないだけかもしれません)。
    シビライゼーションは昔ハマりました。ハマる要素を持ち合わせている往年のゲームを、「うまく」教育に生かせることができればいいと思います。

  2. tfuji

    メイキングヒストリーについては、ベータテストがうまくいって、まもなく正式リリースだということだけ聞いてます。また学習効果やユーザーの反応などの情報が出てきたらお知らせします。

コメントは停止中です。