DiGRA2007: 基調講演にシリアスゲームの第一人者が登壇

DiGRA2007ウェブサイトより転載
DiGRA2007速報: 基調講演にシリアスゲームの第一人者が登壇
9月24日から28日にかけて東京大学にて開催されるゲーム研究の国際大会「DiGRA2007」の速報をお届けします。
DiGRA2007では基調講演が連日開催されます。すでにエドワード・カストロノヴァ准教授の講演が決定していますが、新たにシリアスゲームの開発者・研究者として世界的に著名であるマーク・プレンスキー氏の登壇が決定しました。
マーク・プレンスキー氏は、アメリカのコンサルタント、デザイナー、ジャーナリストです。ハーバードとエールでマスターの学位を取得した後、『Games2train』を設立し、教育やビジネストレーニングに役立つデジタルゲーム(シリアスゲーム)を50本以上開発しています(そのクライアントには、IBM、ノキア、米国国防総省などが名を連ねています)。
また、氏はジャーナリストとしても知られ、デジタルゲームが現代の子どもたちの教育に役立つことを明らかにした『Degital Game-Based Learnig』(2001)や、『Don’t Bother Me, Mom–I’m Learning!』(2006)の著者でもあります。
(なお『Don’t〜』は『テレビゲーム教育論』というタイトルで、シリアスゲームジャパンの藤本徹氏による翻訳が7月に刊行される予定です)。
これらの本は、デジタルゲームやコンピュータの教育利用に関心のある研究者だけでなく、ポストモダン社会における子どもたち(デジタル・ネイティブ)の教育・学習に関わる人びとの注目を浴び、ニューヨークタイムズやウォールストリートジャーナル、CNN、BBCなどでも大きく報道されました。
これまで日本ではデジタルゲームの負の側面ばかりが社会的注目を集めてきましたが、Nintendo DSの『脳トレ』ブームや教育ゲームの隆盛に見られるように、近年ではその教育効果への期待が高まっています。今回の基調講演は、世界のシリアスゲーム研究・開発の最前線のノウハウを知るためのまたとない機会ですので、ぜひ積極的にご活用ください。