Gamasutraの姉妹サイト、Serious Games Sourceに、ゴンザロ・フラスカ氏による「Serious Games And The Japanese Toilet: Extending ‘Serious Game’ Designs To Deliver More (シリアスゲームと日本のトイレ: より多くのことを伝えるためのシリアスゲームデザインの拡張)」というコラムが掲載されました。
このコラムでは、「日本人はデザインを完成させる技術に定評があるが、日本のトイレは水を流すとタンクの上についた小さな蛇口から水が流れて手が洗えるようになっている。洗練された、エコロジカルで、本来のデザインにほんの少しだけ変更を加えることで、付加価値を生みだす素晴らしいデザインの例だ。この考え方はシリアスゲームのデザインにも必要だ。」という導入から、シリアスゲームをデザインする際の考え方として重要な点を述べています。
このコラムの主なメッセージは、「トレーニングのためのシリアスゲームをデザインするにしても、シリアスゲームというスタイルをとった時点で、文化的、PR的な影響を持つものになるので、トレーニングを受ける人だけでなく、その家族や友達などの周囲の人たちもプレイすることを想定して、デザインの際にはPR的な要素のデザインにも気を配る必要がある。」というもので、実現のための方法として、「おまけ的なミニゲームを活用する」「社会性を考慮する」「(企業内トレーニングのシリアスゲームをデザインする際は)登場人物よりも、実践する環境のデザインに焦点を当てる」といったアドバイスが示されています。
Serious Games And The Japanese Toilet: Extending ‘Serious Game’ Designs To Deliver More(Serious Games Source)
http://seriousgamessource.com/features/feature_050206_japanese_toilet.php