シリアスゲームのMLへの投稿で、「翻訳アニメマンガ出版社のViz mediaと世界銀行が提携して、教育マンガを制作」というニュースが流れていました。「1 WORLD MANGA」シリーズというのを立ち上げて、貧困、エイズ、環境などの諸問題をテーマにした教育マンガを制作し、販売して利益を寄付することに加え、世界300ヶ所の図書館に無料配布する計画だそうです。
「世界銀行とVIZメディアは、若い読者たちに人類が直面するさまざまな重要課題について学んで関心を持ってもらうというビジョンを共有する。そして非常に人気の高いマンガのスタイルは、世界の開発諸問題についての教育を若者たちに行なっていく上で、強力な伝達手段となると考えている(上記リンクのプレスリリースより)」
アニメやマンガを教育・啓蒙に利用しようという発想は、日本では相当古くからあって、図書館に行けば歴史マンガ、企業や公共機関の広報パンフ等でもマンガは手法としてよく使われています。多くの一般のマンガも、教育的な要素を持ちながらも商業ベースで成功していることも、日本ではごく普通にマンガが人々の教養形成の重要な要素として文化に根付いていることを示しています。
マンガが日本社会にどう根付いていったかを見ていくことで、日本でのシリアスゲームの展開に関するヒントが多く含まれているようです。
海外での「シリアスマンガ」展開
海外での「シリアスマンガ」展開【Serious Games Japan】
シリアスゲーム(ゲームを教育や役に立つことに使おう)という主旨のサイトさんでわざわざマンガの話題。
今のと