シリアスゲームの市場規模

今回はSerious Games Wikiというシリアスゲームのリソース集をご紹介します。
シリアスゲーム関連の各種情報が集積されています。
http://www.seriousgames.org/wiki/
この中にシリアスゲームの市場規模の推定データがありましたので
日本語抄訳を作成してみました。粗訳で読みにくいところもありますが、
ざっと潜在的な市場規模を把握できるかと思います。
各推計額の根拠が述べられているリンクが切れているところもありますが
ご了承ください。
http://www.seriousgames.org/wiki/index.php?page=SeriousGamesMarketSize


各推計額の根拠:
1. 政府系トレーニング市場
国際教育・トレーニング市場
http://www.erzwiss.uni-hamburg.de/Personal/Lohmann/Lehre/som3/eduGlobalMarket.html
国際教育・トレーニング市場:2兆ドル
米国内市場:7500億ドル
米国高等教育市場:2500億ドル
学生数:4200万人(1990年)→ 9700万人(2010年)
米国オンライン高等教育市場:(2001年)45億ドル→110億ドル(2005年)
米国企業・政府系トレーニング市場:1000億ドル
国際企業・政府系トレーニング市場:3000億ドル
※上記の米国政府系市場規模400億ドル(連邦政府、州政府、自治体予算含む)は、この米国企業・政府系トレーニング市場1000億ドルから企業系市場をざっと600億ドルにならして引いて算定した。
エデュベンチャーレポート
http://www.procourse.com/assets/eduventures.pdf
米国政府のe-ラーニングの用途
政府系トレーニング市場は年間で概算20-30億ドル、そのほとんどすべてはインストラクター主導型研修にかけられています。これはほとんど連邦政府に集中しています。そして州政府、自治体予算として10億ドル。この数字も推定です。
米国陸軍トレーニング市場
Source: Resume of Michel E. Whittenberg, DBA, PMP
http://www2.uta.edu/infosys/whittenberg/documents/Mike%20Vita.htm
(年間71億ドルのトレーニング予算を統括したとのこと)
企業内教育・学習市場
http://www.findarticles.com/cf_dls/m4467/3_55/72303015/p1/article.jhtml
マーケットウォッチ:企業トレーニング予算についての簡潔な記事、統計データ
Training & Development, March, 2001, by Donna J. Abernathy
2000年のトレーニング・マガジン産業の報告書は、米国における公式なトレーニング予算を540億ドルと推定しています。インターナショナル・データ・コーポレーションによると、企業トレーニング市場は660億ドルで、1年当たりおよそ5パーセントで着実に増加し続けると考えられます。W.R.Hambrecht社の企業eラーニングアナリストTrace Urban氏は「660億ドルは大きな数字ですが、人々を刺激するのはそれよりはるかに大きい額です。」
従来の教室型トレーニングはまだ優位を保っていますが、ウェブベースのトレーニングへの投資家の関心は高まっています。IDCによると、ウェブベースの企業トレーニング市場は2003年までに、現在の20億ドル台から115億ドルまで増加するでしょう ここで高まった関心は、トレーニングが他の領域、たとえば顧客中心型eラーニングとして知られている、製品やサービスに関するオンライン顧客教育や供給者教育にまで拡がるという認識によって活性化されます。

Source: Upside magazine
http://www.clomedia.com/content/templates/clo_fairfield.asp?articleid=61&zoneid=13
ここの数字は低いかもしれませんが、IBMは単独でこの市場の5%なので、全体を想定すれば数は大きいといえます。
2007年までに140億ドル産業となると予測される企業内学習関連予算について、企業は今まで以上にこの支出を正当化しなければならないでしょう。企業は2007年で企業学習に平均450万ドルを費やすと推定されます。それらの企業の学習専門家は、この数百万ドルの学習プログラムへの投資に対するリターンを求める投資家の、経営者へのプレッシャーの高まりを目の当たりにするでしょう。
企業内学習のROI研究は、次の5年以内に例外的位置づけから発展するでしょう。
E-Learning市場
http://www.crm2day.com/news/crm/EpuFEFlllpWIMRrZpT.php
他の数字はより大きく、37億ドルもまた大きすぎますかもしれませんが(下記の数を参照)、10億ドルは妥当な額に思われます。需要は過去18か月の間冷えましたが、世界的な企業のelearning市場は依然としてベンダーと投資者の重要なチャンスの源です。 IDCは、市場が2002年の66億ドルから、2006年には237億ドルまで成長するだろうと予測しています。 地域的展望では、米国の市場(最大の国内ベンダー市場)は決して成熟や縮小はしていません。 次の5年にわたって本質的に成長するでしょう。
http://www.nua.ie/surveys/index.cgi?f=VS&art_id=905356515&rel=true
(ここでは、この数の半分と推定しています。)
IDCによると、世界的企業のe-learning市場は2004年までに230億ドルを超過するでしょう。
e-learning市場の成長は、インターネット利用の増加、インターネットへのより速くて安いアクセス、およびe-learning製品の質の改良に起因します。 北アメリカ市場が2004年の世界的な収益の3分の2を占め、市場の支配を維持すると予想されます。
IDCは、企業のe-learning収益が1999年から2004年まで97パーセントの年成長率で増加するだろうと予測して、西ヨーロッパを最も急成長している市場であると認識しました。
コンテンツ需要の変化は、最大のe-learning市場としてITトレーニングが非ITコースウェアに取ってかわると期待されます。2004年までに、非ITコンテンツは2000年の28パーセントから上昇して、世界的な需要の54パーセントを占めるでしょう。
政府系シミュレーション市場
注: 米国政府予算の特定の数字を見つけることは困難です。WoodrowのRejeski氏は、何十億ドルであると引用します。下記の報告書の中で政府系E-learningシミュレーション市場が2005年に27億ドルとなるだろうという根拠があります。他のデータによると、軍事予算だけで18億ドルとされ、それよりも大きな数字さえあります。したがって、少なめに見積もった場合、$30億ドル(連邦:15億ドル、軍事:15億ドル)は無難な数字であると思われます。
http://www.brandonhall.com/public/execsums/execsum_simmarket.pdf
米国政府系のE-learningシミュレーション市場は27億ドル
http://www.scisim.com/DesktopDefault.aspx?tabid=26
http://www.icmc.sc.usp.br/~aneto/notas_rv.htm
軍事への応用と研究は1997年に15億ドル、商業市場のM&S製品の売り上げは同じ年に18億ドルになりました。1997年から2002年まで5年間の年成長率に基づくと、M&Sツール市場は2002年末までに50億ドルに達するでしょう。
リープフロッグ社売上:6億8000万ドル
http://www.marketwatch.com/news/yhoo/story.asp?source=blq/yhoo&siteid=yhoo&dist=yhoo&guid=%7BB69FE7DA%2DD379%2D4C83%2DA58C%2D1E11128CBBB0%7D
同社は2004年度、8億ドルから8億5000万ドルに及ぶ売上、8800万ドルから9500万ドル(1株当たり1.39ドルから1.51ドル)の利益をあげると予測しています。
http://biz.yahoo.com/prnews/040210/sftu132_1.html
2003年度の売上高は6億8000万ドルで、2002年度の5億3180万ドルから28%増でした。2003年度の第4四半期の売上高は3億3130万ドルで、2002年度同期の2億4840万ドルから33%増でした。
ビジネス解析市場:50億ドル以上
http://www.econtentmag.com/Articles/ArticleReader.aspx?ArticleID=5694&CategoryID=18
IDC(マサチューセッツ州フレーミングハム)のデータ解析&データウェアハウス研究マネージャー、Dan Vesset氏によると、この15パーセントはIDCがビジネス解析市場(レポートツール、多次元分析ツール、データマイニング、またデータマートソフトウェア)と定義する巨大な市場の一部です。Vesset氏は、ビジネス解析は2002年に120億ドルの価値を持つと述べています。IDCは、より広義のビジネス解析市場(Vesset氏によると、ビジネス解析市場全体のうち37億ドルを占める)として見ています。
財団からの出資(200億ドルとあるが、潜在的にはもっとある)
http://www.dvg.org/aboutgp/facts_figures.htm
米国におけるフィランソロフィー事業
Giving USA 2003年度報告書によると、2002年に米国を提出する合計は、2409億2000万ドルで、その内訳は:
個人:76% (1840億ドル)
財団:11% (270億ドル)
遺産:7.5% (180億ドル)
企業:5.1%(120億ドル)
ファンデーションセンター(2002年度)の直近の統計によると、米国で活動する財団の数は61,800
財団資産合計:4768億ドル
財団からの補助金合計:303億ドル
同センターのフィランソロフィー部門の詳細な統計「財団の成長および出資推定:2002年度」 がオンラインで入手可能です
https://www.secured-site.com/aafrc.org/html/giving_usa/
IBMの年間トレーニング予算7億ドル
http://www.newsroomleadership.com/Reflections/e-010429-SabbaticalsNotSoPieInTheSky.html
http://195.112.22.43/icndirect/issues/icndirect1103.asp
http://www.cbronline.com/research_centres/fc50b58b6f7c27f680256dc10018c717
米国教科書市場:30−50億ドル
Source:
http://www.businessplans.org/Mind/Mind01.html
米国の教科書市場は大規模で成長し、細分化されたビジネスです。教科書は第一に形式上の教育現場で使用するために書かれて出荷されます。大学院レベルの教科書需要の多くは、大学院研究機関の人口の成長に依存します。1997年には、大学教科書販売が1996年の約8%の増加に続いて、7.4%上昇して26億7000万ドルになりました。現在の入学者の上昇率に基づくと、売上は今後数年にわたって健全さを保つと予想されます。
http://www.publishingcentral.com/articles/20030120-4-1ba8.html
議員たちは、50億ドルの米国教科書市場に対処するためのより公正な方法として競争を導入し、学生のために価格を抑制すると信じています。大学の書店は、最近のインターネット上の教科書小売り業者の参入で生じた競争激化に対抗するでしょう。
http://www.tfg.de/en/presse/news/pm20000517/
Wizeup.comは、インターネット・ポータル経由でダウンロード可能なデジタル教科書を提供する最初の会社で、主な米国の教科書出版社との協定をすでに締結しました。大規模な大学書店は、既にwizeup.comを利用して教科書を販売しています。米国教科書市場は年間およそ53億ドルの売上があります。また、5年以内にすべての教科書の約40-50%が電子的に利用可能になると予測されています。Wizeup.comによって提供されたデジタル書籍は、中古専門業者より約20-30%コストが安くなります。
http://www.martinez-ribes.com/Conference/E-Cases.html
1999年の米国教科書の市場は30億ドルから50億ドルと推測されます。米国には1050億ドル以上の年間購買力を持つ1500万人の大学生がいます。標準的な学生は学期当たり300ドルを教科書に費やします。
http://www.elrnnetwork.com/arcabstfinancing.html
Thinkwell社は現在13のニューメディア教科書を提供し、さらに数冊を年末までに出版することを計画しています。ベンチャーキャピタルから1500万ドルの出資を受け、Thinkwell社は、50億ドルの大学教科書市場のかなりの割合を確保することをもくろんでいます。1997年以来、会社は2〜80人の従業員から成長しており、その全国販売チームを最近16名に増加させました。
ソース: Thinkwell、2001年5月19日

シリアスゲームの市場規模” に1件のフィードバックがあります

コメントは停止中です。